アップルの中国での収益は第4四半期に30%近く減少

アップルの中国での収益は第4四半期に30%近く減少

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ティム・クック

Appleは中国での売上高が79億ドルに達したと発表しました。これは昨年の111億ドルから大幅に減少しています。しかし、ティム・クックCEOは、これはAppleの予想を上回ったと述べています。

Appleは2020年第4四半期の決算発表で、中国での利益が79億ドル減少したと発表しました。これは、前年同期の111億ドルから28.9%の減少であり、前四半期の93億3000万ドルにも達しません。

「4月に、Appleは企業としてこれまでで最も厳しい環境にあると述べました」とティム・クックは述べた。「限られた情報の中で難しい決断を下さなければならないという、あの不確実な雰囲気は、Appleにとってこの1年を象徴するだけでなく、誰にとっても忘れられない章となりました。」

「9月四半期に新型iPhoneが発表されなかったことで、最も大きな影響を受けた地域は中国です」と彼は続けた。「それでも、この地域では社内予想を上回り、iPhone以外の売上高は2桁成長と力強い伸びを示し、iPhoneの顧客需要も9月中旬まで伸びました。」

近年のAppleの中華圏における四半期売上高の推移(出典:マルコム・オーウェン)

近年のAppleの中華圏における四半期売上高の推移(出典:マルコム・オーウェン)

「もちろん、9月最後の2週間は新型iPhoneを出荷しなかったため、(中国事業の)収益は全体としてマイナスになる」とクック氏は電話会議でアナリストらに語った。「しかし、実質的な状況は、前四半期の中国事業は非常に好調だったため、今四半期に関しては、発表された数字だけを見て想像するよりも、はるかに異なる可能性がある」

クック氏は、アップルが通常であれば新型iPhoneを発売していた時期までの収益を見ると、中国での売上は「顧客の需要の観点から見て成長している」と述べた。

「売上高については具体的な見通しは示していませんが、中国では今四半期(来四半期)の成長に自信を持っています。現状については非常に楽観的です」とクック氏は続けた。

出典: マルコム・オーウェン

出典: マルコム・オーウェン

「会計年度全体を見てみると、これはCOVID-19の時代における事業の回復力に向けたチームの努力の証です」とクック氏は述べた。