iPadの商標訴訟が長引く中、Proviewの債権者が破産を要求

iPadの商標訴訟が長引く中、Proviewの債権者が破産を要求

ジョシュ・オンのプロフィール写真ジョシュ・オン

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中国でiPadの商標をめぐるProviewとAppleの法廷闘争が続く中、ある債権者は和解を待つことを望まなくなり、経営難に陥っているモニターメーカーの破産宣告を申請した。

AP通信によると、Proviewから868万ドルの債務を負っている富邦保険は、同社の清算を求めているという。深圳の中国当局者は、名字のみを明かし、破産に関する発表は間もなく行われると述べた。

同氏は「これは敏感な時期における敏感な事件なので、近い将来発表するが、コメントや情報の公開は控える」と述べた。

Proviewの弁護士である馬東暁氏は、同社が抱えているいかなる財務問題も進行中の商標訴訟に影響を与えることはないと断言した。Appleは現在、Proviewに有利な判決を下した下級裁判所の判決に対して控訴している。

中国本土からの報道によると、ProviewはFubonに対し、Appleに対する訴訟が解決するまで待つよう要請したが、Fubonはこれを拒否した。保険会社の弁護士によると、依頼人はAppleからの賠償金がProviewの負債返済に十分であるとは確信していないという。Proviewの負債は、現在の資産でかろうじて返済できるとされている。

Proviewの最近のプロフィールでは、同社は瀕死の状態にあると評されている。香港証券取引所から上場廃止の危機に瀕している同社は、かつてはコンピューターモニターを製造していたが、現在はLED街路灯が主力事業となっている。オーナーの楊龍三氏は、Appleに勝利すれば会社を立て直し、競合他社を「追い抜く」ことができると述べている。

旧プロビュー工場の「通行禁止」標識。|写真提供:Caixin

ProviewはAppleとの和解交渉に関心を示しているものの、先週時点では両社はまだ正式な交渉を開始していない。Appleは、2009年に締結された契約に基づき、中国版iPadの商標権は自社が正当な所有者であると主張し続けている。

Appleは、Proviewが商標訴訟に関して虚偽または誤解を招くような公式声明を出したとして、名誉毀損で反訴すると警告した。Proviewはこれに対し、iPadメーカーであるAppleが商標権の交渉に仲介業者を利用したとして、詐欺と不正競争行為でAppleを訴えた。