スティーブ・ジョブズは亡くなる前日にアップルの「次の製品」に取り組んでいた

スティーブ・ジョブズは亡くなる前日にアップルの「次の製品」に取り組んでいた

ケイティ・マーサルのプロフィール写真ケイティ・マーサル

· 1分で読めます

日本の通信事業者ソフトバンクのCEOは、スティーブ・ジョブズ氏が最後までアップル社に関わり続けていたことを示すさらなる証拠として、ジョブズ氏が亡くなる前日にアップル社の未発表の「次期製品」について電話をかけていたことを明らかにした。

PC Magazineによると、ソフトバンクの孫正義社長は最近のインタビューで、今月初めにiPhone 4Sの発表会に出席するため、カリフォルニア州クパチーノにあるアップル本社を訪れたことを明らかにした。そこで孫氏はアップルのティム・クックCEOと会談した。

クック氏は孫氏との会議から急遽退席せざるを得なくなり、孫氏はどこへ行くのかと尋ねた。その時、クック氏はジョブズ氏から電話があったことを明かしたと報じられている。

「あれはiPhone 4Sの発表の日でした」と孫氏は語った。「スティーブが次の製品について話したいから電話しているんだ、と彼は言った。そして翌日、彼は亡くなったのです」

孫氏はジョブズ氏とクック氏がどのような製品について話し合ったとされているかは明らかにしなかったが、ある金融アナリストがジョブズ氏が2012年のiPhoneの開発に「深く関与していた」と発言したことで、孫氏の発言が明るみに出た。ロッドマン・アンド・レンショーのアショク・クマール氏は、ジョブズ氏がデバイスのコンセプトから最終デザインまであらゆることに意見を述べており、次世代iPhoneはよりスリムで画面が大きいと主張した。

ジョブズは膵臓がんに苦しみ、衰弱していたにもかかわらず、亡くなる前日までアップル製品に関わっていたようだ。ジョブズの公式伝記を執筆中の作家ウォルター・アイザックソンは、亡くなる数週間前にアップルの共同創業者であるジョブズ氏を自宅で訪ね、階下の寝室で苦痛に耐えながら体を丸めている姿を発見した。階段を上るのもままならないほど衰弱していたという。しかしアイザックソンは、ジョブズの「頭は冴え渡り、ユーモアも生き生きとしていた」と述べている。

ジョブズ氏が自ら創業したアップル社への献身ぶりは、広く知られている。8月にCEOを退任した際、ジョブズ氏はCEOとしての最終日にアップル本社で丸一日勤務したと伝えられている。