ロシアは独占禁止法違反の疑いでアップルに罰金を科す予定

ロシアは独占禁止法違反の疑いでアップルに罰金を科す予定

マルコム・オーウェンのプロフィール写真マルコム・オーウェン

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ロシアの競争規制当局は、App Store が iOS アプリ市場をコントロールするために利用されていると主張し、同国の独占禁止法に違反したとして Apple に罰金を科す予定である。

連邦独占禁止局(FAS)は火曜日、行政調査の結果を受けてAppleに罰金を科す意向を発表した。罰金はAppleの売上高に基づいて算出される予定で、金額はまだ確定していない。

ロイターが確認したFASの声明は、Appleが「iOS配信市場における支配的地位を乱用している」と主張している。これには、Appleが「iOSアプリ開発者に対し、App Store外での購入や代替決済方法の利用の可能性についてアプリ内で顧客に伝えることを禁じている」という主張も含まれている。

アップルは4月に規制当局によるApp Storeの調査を阻止しようとしたが、裁判所によって却下された。

ロシアのアップルに対する苦情は、出会い系アプリに関するオランダの規制当局とのアップルのやり取りなど、他の地域での同様の苦情と呼応している。

ロシアがAppleの事業を標的にしたのはApp Storeだけではない。同社は、国内ユーザーのiCloudデータをロシア国内のサーバーに保存することを義務付ける法律に違反したとして、3万3900ドルの罰金を科された。また、AppleはロシアにおけるApple Payの停止をめぐって集団訴訟の対象にもなっている。

他の大手IT企業も規則違反の疑いでロシアから攻撃を受けており、グーグルは月曜日、ロシアの法律に違反する動画の配信をユーチューブに許可したとして約3億6500万ドルの罰金を科された。