· 1分で読めます
アップルのiTunesオンラインミュージックストアが始まってからほぼ1年半が経過したが、同サービスの日本版に関する交渉は依然として「振り出し」のままだと報じられている。
業界筋によると、アップルは1年以上前から日本の大手音楽レーベルとの交渉を開始しているが、交渉はせいぜい低調にとどまっているという。「アップルは自社の優位性に賭けて抵抗勢力を打破しようとしているが、レコードレーベル側はまだ音楽販売の50%削減に屈する覚悟ができていない」とある業界関係者は語った。
しかし、日本の朝日新聞が今週報じたところによると、価格差だけが交渉の長期化を脅かす要因ではないという。音楽レーベル側は、Appleのコピー防止対策が不十分だと主張し、デジタル音楽の違法コピーを防ぐための追加的な制限を課すよう求めている。
AppleのiTunesサービスはFairPlay DRMソフトウェアを使用して音楽ダウンロードをCD-Rに書き込むことができますが、現在の日本のサービスからのダウンロードのほとんどはコピープロテクトされており、CD-Rにコピーすることはできません。また、各サービスは異なるファイル形式を提供しており、再生にはそれぞれ専用のデバイスが必要です。
2004年8月のインタビューで、アップルジャパンの崎戸芳明副社長は、iTunes音楽サービスの日本語版を1年以内にリリースする予定だと述べた。しかし、崎戸氏は今週、朝日新聞の取材に対し、同社のデジタルオーディオプレーヤー「iPod」の人気が市場開拓の鍵になると期待していると語った。これは、同社の戦略が単なる待ちの姿勢に過ぎない可能性を示唆している。
「レコード会社も永遠に時代の流れに逆らって生きていくことはできない」とサキト氏は言う。