iPhoneメーカーのペガトロン、中国国外での事業拡大を優先

上海での新型コロナウイルスによるロックダウンにより、iPhoneメーカーのペガトロンは中国国内の拠点密度を見直し、国外に事業拡大の機会を求めるようになった。

4月、ペガトロンは新型コロナウイルス感染症（COVID-19）によるロックダウンの影響で、中国の上海工場と昆山工場の操業停止を余儀なくされました。同社は顧客に対し、生産に影響が出る可能性があると警告を発せざるを得ませんでした。

ロイター通信の水曜日の報道によると、ペガトロンは中国における厳しいロックダウンを受けて、他国への事業拡大に力を入れようとしている。同社はまた、季節的な労働力不足と人材採用競争の激化もその原因だとしている。

「私たちは2ヶ月間、新型コロナウイルス感染症対策に直面しました」と、ペガトロンの廖時長社長は株主総会で述べた。「事前に予測することは不可能でした。だからこそ、労働力不足、繁忙期と閑散期のギャップを解消し、生産能力の稼働率を高めるために、ベトナム、インド、インドネシア、そして北米への事業拡大を重視しているのです。」

ペガトロンは、インド、ベトナム、メキシコなどの地域への拠点拡大を目指してきました。世界中に複数の生産拠点を持つことで、新型コロナウイルス感染症によるロックダウンや地域の労働力不足といった問題への対応において、より柔軟な対応が可能になります。

ペガトロンのTH・トン会長は、同社は2022年後半に生産性の高い業績を達成する予定だと付け加えた。中国はロックダウン制限を緩和しつつあり、電子機器のピークシーズンは今年後半に到来する予定だ。

Appleもまた、製造拠点の中国からの移転を進めています。ペガトロンやフォックスコンといったパートナー企業が中国でのプレゼンスを縮小できれば、関係するすべての企業にとって有益です。