サム・オリバー
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アップルの新しい「宇宙船」キャンパスを追加しても、同社の従業員のスペース要件を満たすことはできないだろう。
カリフォルニア州クパチーノ市では労働力が急速に拡大し選択肢が不足しているため、アップルは本社と研究開発施設を近隣のサンノゼ市に「大規模に拡張」することを検討していると報じられている。
シリコンバレー・ビジネス・ジャーナルによると、アップルは現在サンノゼ市内の2つの拠点を検討しており、最大150万平方フィート(約14万平方メートル)のスペースを狙っている可能性があるという。アップルは既にサンノゼ市内で小規模なオフィスを構えており、ヒューレット・パッカード傘下のアジレント・テクノロジーズの本社に隣接している。
検討中と言われている場所の中には、101テック(その一部はかつて独創的な半導体企業アトメルの本社として使われていた)や、サンノゼ・アースクエイクスの新しいサッカースタジアムに隣接する大規模複合開発のコールマン・ハイラインなどがある。
Appleの従業員の4分の1以上が現在サンノゼに住んでいるため、サンノゼへの移転は理にかなっていると言えるでしょう。故スティーブ・ジョブズは1980年代にサンノゼキャンパスの建設を検討しましたが、プロジェクトが実現する前にジョブズはサンノゼから撤退を余儀なくされました。
こうした動きはサンノゼ全体にとっても有益となる可能性がある。というのも、アップルは他の企業を引きつけるアンカーテナントとしての役割を果たす力を持っていると考える人もいるからだ。
「オフィスや研究開発開発者がアップルを追随したり、アップルがどこに向かうのかを有意義な形で推測しようとしたりすれば、影響が出る可能性がある」とサンタクララ郡評価官ラリー・ストーン氏は同誌に語った。
「アップルのような企業に引き寄せられたいと考えるサプライヤーやベンダーもいる」と同氏は付け加えた。
アップルはクパチーノに280万平方フィート(約280万平方メートル)の新キャンパス建設を進めているが、この施設は1万3000人の従業員を収容する設計となっている。同社はクパチーノのほか、サニーベールやサンタクララなどにも数十の建物を構えており、一部の推計によると商業用不動産の60%を吸収しているという。