アップル、2012年発売に向けてテレビの試作機を製作中 - 報道

Apple のテレビに関する噂が広まる中、ある新たな報道によれば、同社は早ければ 2012 年後半にも発売される予定で、すでに試作モデルを製作中だという。

パイパー・ジャフレーのアナリスト、ジーン・マンスター氏は月曜日の投資家向けメモで、アジアの部品供給業者に近い情報筋が9月に、アップルが噂のハイビジョンテレビの試作モデルを製造していると主張していたことを明らかにした。

マンスター氏は長年、アップルがテレビ市場に参入するだろうと確信しており、2009年2月には、同社がリビングルームへの本格的な参入に取り組んでいると発言していた。マンスター氏は、アップルがApp StoreとiTunesのコンテンツにアクセスできる、インターネット接続機能を備えたオールインワンのテレビを開発すると見ている。

仮にアップルが2012年後半にテレビを発売すれば、2013年の同社の収益が約3％増加するだろうと同氏は考えている。2012年には薄型テレビが2億2000万台売れると予想されており、そのうち48％、つまり1億600万台がインターネット接続デバイスとなり、そのうち140万台がアップルによって販売されると同氏は見ている。

iCloudとSiriの音声コントロールが追加されたことで、マンスター氏はAppleが今後数年間でHDTVを発売する準備がさらに整ったと考えている。iCloudを使えば、ユーザーはテレビ番組、写真、そして将来的には映画にもアクセスできるようになり、Siriは「番組のタイトルや俳優名といった情報をテレビに入力する手間を簡素化する」ことができるだろう。

マンスター氏は今年1月にもアジアの情報筋と会談し、アップルが液晶ディスプレイの製造設備に投資し、供給を確保しているとの情報を得た。同社は、将来的に発売されるテレビ向けに、最大50インチの画面サイズに投資したとされている。

アップルがHDTVを製造しているという噂が先週再び盛り上がりを見せ始めた。アップルの共同創業者スティーブ・ジョブズが伝記作家に対し、一体型で使いやすいテレビを作るための秘密を「解明した」と語ったことが明らかになったのだ。ジョブズ氏は、このテレビは「想像できる限り最もシンプルなユーザーインターフェースを持つだろう」と語った。

Appleは現在、99ドルのApple TVでセットトップボックス市場に参入しているが、同社はこの市場への関心を「趣味」と表現していることで知られている。Apple TVではiTunesからコンテンツを購入できるほか、最近のソフトウェアアップデートでワイヤレスAirPlayミラーリングなどの新機能も追加されている。