ニール・ヒューズ
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ノースカロライナ州メイデンにある Apple のデータセンター。
新たな報道によると、Appleはクラウドサービスの新たな社内構造の構築に取り組んでいるが、iCloud傘下のチームは政治的権力闘争に巻き込まれており、それが開発の妨げとなっているという。
The Informationは木曜日、匿名の情報筋を引用し、「少なくとも1人の主要社員」がAppleのクラウドサービスチームを去り、さらに近いうちに退職者が増えると報じた。これは、iTunesやSiriなどのサービスを監督するエンジニアたちが「政治的泥沼」に陥っているためだ。
具体的には、パトリック・ゲイツ氏が率いるSiriチームは、エリック・ビリングスリー氏が率いるiCloudチームと対立していたと言われています。これは、AppleがSiriクラウドコンピューティングプラットフォームを拡張し、iTunesやiMessageなど、iCloudチームの傘下にあるサービスも対象とすることを決定したためです。
「Project McQueen」は、Apple が自社のクラウド サービスを自社で提供しようとする取り組みです。
つまり、この人事異動によって、特にビリングスリー氏のiCloudチームにおいて、Apple社内の一部の従業員が雇用の安定について不安を感じている。その結果、両者が会議で激しい議論を交わし、それぞれが自分の仕事が相手よりも優れていると主張する事態に発展したと報じられている。
この争いは、2010年のSiri買収を通じてAppleに加わった主要なエンジニアリング・マネージャーの退職につながったようだ。そして現在、Siriチームの別のメンバーも退職するのではないかとの懸念が出ている。
Appleは現在、iCloudインフラの内製化に取り組んでいます。この動きは、米国政府との暗号化をめぐる議論が続く中、セキュリティ上の懸念が少なくとも部分的に影響していると言われています。
「プロジェクト・マックイーン」として知られるこの取り組みにより、AppleはAmazon Web ServicesやMicrosoftといったサードパーティのクラウドプロバイダーから脱却し、自社の独自インフラを導入することを目指している。報道によると、Appleはこの投資を稼働開始から3年以内に回収できると見込んでいるという。
2月にAppleは世界中で7億8200万以上のiCloudアカウントにサービスを提供していることを明らかにした。