Apple MapsがMapKit JSベータ版でウェブに拡張

Apple MapsがMapKit JSベータ版でウェブに拡張

マルコム・オーウェンのプロフィール写真マルコム・オーウェン

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Apple は Apple Maps でできることを拡張しており、WWDC 2018 で MapKit JS を使用して Web サイト内に地図を埋め込むことができると発表しました。この機能は競合他社がかなり前から提供してきました。

MapKit JSはAppleが長年利用してきた機能で、iCloud.comの「iPhoneを探す」機能、Appleウェブサイトのストア検索、そしてWWDC 2018ウェブサイトで表示される地図に利用されています。現在、同じ機能がベータ版として開発者向けに提供されており、開発者自身のウェブサイトに埋め込むことができます。

iOSアプリ開発者向けに提供されている既存のMapKitと機能的に類似したMapKit JSは、開発者が選択した定義済みの地図エリアを表示したり、ユーザー検索で位置情報を正確に表示したり、2地点間のナビゲーションルートを表示したりできます。2つのバージョンの唯一の違いは、MapKit JSがアプリ内ではなくブラウザ内でレンダリングされるJavaScript APIである点です。

開発者は地図に注釈やオーバーレイを追加してカスタマイズできるほか、標準の街路地図や衛星画像を表示するオプションも用意されています。また、必要に応じて、パン、ズーム、回転を有効または無効にすることも可能です。

さまざまなブラウザやデバイス タイプ向けの最適化の一環として、MapKit JS は、ピンチによるズームや 2 本指による回転などの標準的なタッチスクリーン ジェスチャもサポートしています。

最新のハードウェアをお使いのほとんどのユーザーにとって、地図はWebGLでレンダリングされます。WebGLは、ズーム時のスムーズな遷移や、ラベルや注釈と他の地図要素の関係をより細かく制御できる機能を提供します。低性能デバイスやその他の制限のある状況では、MapKit JSは、古い地図レンダリング技術である画像タイルを使用するモードに自動的に適応します。

MapKit JSベータ版を使用するには、開発者はApple Developerアカウントに登録し、キーを取得する必要があります。無料使用には、キー1つにつき1日25万回のマップ初期化と、ジオコーディングや検索を含む25,000件のサービスリクエストという制限があります。より多くの割り当てを必要とする開発者は、Appleに問い合わせる必要があります。

MapKit JS の導入により、Apple マップはオンライン マップのライバルと同等の地位を獲得しました。Microsoft の Bing マップと Google マップはどちらも、開発者が Web ページにマップを埋め込むことをすでに許可しています。