ジョブズ氏がアップルのキャンパスに戻ってくる

ジョブズ氏がアップルのキャンパスに戻ってくる

ケイティ・マーサルのプロフィール写真ケイティ・マーサル

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アップル社が自ら手がかりとなるものを落としたのと同じ日に、少なくとも1人の目撃者が同社の最高経営責任者(CEO)がキャンパスに戻ったと主張したことで、スティーブ・ジョブズ氏の健康状態に関する憶測は最高潮に達した。

カリフォルニア州クパチーノに本社を置く同社の敷地内にいた匿名のロイター通信記者によると、ジョブズ氏はいつものモックネックとジーンズ姿でビルを出て、見知らぬ人物と会話をした後、黒い車に乗り込んだという。いつもではないが、よく通勤に使っている銀色のメルセデスSLではない。

ジョブズ氏がキャンパスを訪れたという、特にここ数日の、検証不能な報道が数多く出回っているが、今回のケースは、1月に休暇を開始して以来初めて、ジョブズ氏がプレスリリースで引用されたのと同じ日に起きた。WWDCでの一連の注目製品発表においても、同社の広報担当者はジョブズ氏ではなく、ワールドワイド製品マーケティング担当シニアバイスプレジデントのフィル・シラー氏の発言を忠実に引用していた。これは、アップルが共同創業者であるジョブズ氏が職務に復帰したと考えていることを示唆していると言えるだろう。

具体的な目撃情報が真実かどうかはさておき、少なくともジョブズ氏がタイミングの良い肝臓移植手術を受け、6月下旬に復帰する予定だとするリーク情報と一致するだろう。手術は2ヶ月前に行われたとされているため、ジョブズ氏は回復し、再びCEOの座に就く時間があったはずだ。ただし、本格的な復帰準備が整うまでは過度の負担を避けるため、当初はパートタイムの形での就任となる。

予想通り、アップルはいかなる目撃情報に対してもコメントしておらず、ジョブズ氏が6月下旬に復帰する予定であるとのみ主張しているが、その時期はもうすぐそこまで来ている。