シャープをめぐる入札戦争にアップルが潜む要因か、報道

シャープをめぐる入札戦争にアップルが潜む要因か、報道

ロジャー・フィンガスのプロフィール写真ロジャー・フィンガス

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シャープの経営権を狙う鴻海とイノベーションネットワークの両社は、最終的にはアップルを主要な要因として入札することになるだろうと、金曜日の報道が報じた。

鴻海(通称フォックスコン)はAppleの主要な製造パートナーとして広く知られていますが、イノベーションはシャープのディスプレイ事業を、2012年に設立されたAppleのサプライヤーであるジャパンディスプレイに統合することを望んでいる可能性が高いとウォール・ストリート・ジャーナルは指摘しています。ジャパンディスプレイは、実際にはソニー、東芝、日立のディスプレイ事業をスピンオフさせて設立されました。

シャープの資産はジャパンディスプレイの競争力維持に役立つだろう。特にアップルはコスト削減のためサプライヤー同士を競わせることが多く、アップルへの受注をめぐる同社の主なライバルはサムスンとLGディスプレイという、それぞれはるかに規模の大きい企業だからだ。

シャープも日本企業であり、鴻海は台湾に本社を置き、生産の大部分を中国で行っていることから、ナショナリズムが入札戦争において重要な役割を果たす可能性がある。日本政府の支援を受け、鴻海による買収提案は政府関係者だけでなく、多くの日本企業からも支持されていると報じられている。

鴻海の提示額は当初の想定よりも低いとされている。提示額は53億1000万ドルだが、ウォール・ストリート・ジャーナル紙の情報筋によると、約19億ドルはシャープが昨年発行した優先株の買い付けに充てられる予定だ。株主であるみずほフィナンシャルグループとMUFJフィナンシャルグループは、年間2.5%の配当を放棄する意思がないかもしれない。

アップルは既にシャープの液晶事業、特にiPhone専用工場である亀山工場に多額の出資を行っている。同社は、同工場をHDTV部品からスマートフォン向けへと移行するために必要な9億8,700万ドルの半分以上を供給した。