Twitterの収益はAppleのプライバシー変更による影響をほとんど受けない

ソーシャルメディア業界がアップルが最近施行したiOSのプライバシー保護策を嘆く中、ツイッターは火曜日、ユーザーに広告トラッキングへのオプトインを求める変更が広告収入に及ぼす影響は予想より小さかったと発表した。

Twitterは第3四半期の収益がアナリストの予想とほぼ一致し、売上高は12億8,400万ドルでウォール街の予想をわずかに下回ったとCNBCが報じている。

アップルの新機能「App Tracking Transparency（アプリ追跡透明性）」がモバイル広告事業に打撃を与えるとの業界懸念にもかかわらず、売上高は前年同期比37%増加した。Twitterは投資家に対し、ATTによる売上高への影響は予想よりも小さく、第4四半期への影響は「軽微」になると説明した。

ATTは今年初めにiOS 14.5のリリースで有効化されました。iOSシステム機能セットにより、広告ターゲティングや指標ツールの利用が制限され、サードパーティ製アプリはアプリやウェブサイト間でユーザーをトラッキングする前にユーザーの許可を得る必要があります。ユーザートラッキングから得られる詳細なオーディエンスデータがなければ、デジタル広告は広告主にとってそれほど価値がありません。

Twitterは、第2四半期から広告収入の伸びが鈍化したと指摘したが、9月までの期間で11億4000万ドルの収益を達成した。これは前年同期比41%増となる。

デジタル広告ブローカー、企業、そしてオンラインプラットフォームはATTに対する懸念を表明しており、広告販売に依存している一部の企業は打撃を受けている。先週、Appleのプライバシーに関する変更がソーシャルメディア企業のSnapの事業に支障をきたしたとの報道を受け、Snapの株価は急落した。この結果を受け、投資家はATT後の業界の業績を占う指標としてSnapに注目し、同業他社の株価も下落した。

アップルのプライバシー強化を最も強く批判してきたフェイスブックは月曜日、iOSの機能追加が経営上の逆風となったにもかかわらず、好調な利益を発表した。