アップルはテスラのCEOイーロン・マスクと秘密裏に会談、心臓発作を予測する技術も開発中

アップルはテスラのCEOイーロン・マスクと秘密裏に会談、心臓発作を予測する技術も開発中

ケイティ・マーサルのプロフィール写真ケイティ・マーサル

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アップルは過去18カ月間、潜在的成長市場で新技術の獲得に積極的に取り組んでおり、報道によれば、国内最大手の電気自動車メーカーとの非公開会議を企画したほか、心臓発作の予測に役立つ技術の開発にも取り組んでいる。

サンフランシスコ・クロニカル紙は、アップルの合併・買収責任者エイドリアン・ペリカ氏と同社の18カ月に及ぶ買収ラッシュに関する記事の中で、ペリカ氏が昨年春、クパチーノでテスラのイーロン・マスクCEOと会談したとの情報筋を引用し、ドイツ人アナリストのアドナーン・アフマド氏がアップルのティム・クックCEOに公開書簡を書いて電気自動車の新興企業買収を検討するよう示唆し物議を醸したのとほぼ同時期に会談したと報じている。

「これは過激で、潜在的に『変革』をもたらす可能性があることは承知していますが、Appleの成長プロファイルを根本的に変えることになるでしょう」とアフマド氏は当時記している。「イーロン・マスク氏と提携し、Appleのイノベーションを牽引する新たな象徴的なパートナーを獲得できるかもしれません。」

どうやら、Apple も同じ方向に一歩先んじていたようだ。

アフマド氏の書簡の6ヶ月前、マスク氏はアップル本社でペリカ氏、そしておそらくクック氏とも会談していたと、ビジネス関係を守るため匿名を条件に語った情報筋は述べている。巨額の買収案件はまだ浮上していないものの(アップルは多額の資金を投じているにもかかわらず、依然として企業価値評価に関しては強硬な姿勢を崩していない)、シリコンバレーの二大巨頭が両社の最高責任者を交えてこのようなハイレベルの会合を開いたことは、アップルが電気自動車のパイオニアであるアップルの買収に強い関心を示していたことを示唆している。

また同紙は、アップルが医療機器、具体的には動脈内を流れる血液の音を研究することで心臓発作を予測できるセンサー技術を重点的に研究していることを発見したとも報じている。

この取り組みは、THXや10.2サラウンドサウンドを発明した著名なオーディオエンジニアであるトムリンソン・ホルマン氏が主導していると報じられている。同氏はAppleが2011年に「オーディオの方向性を示す」ために雇用した。

アップルの医療分野への進出におけるホルマン氏の役割は、映画における先駆的な音響技術の功績から特に興味深い。ルーカスフィルムのコーポレートテクニカルディレクターとして、ホルマン氏は映画館や家庭で、映画のオリジナル音声ミックスに最も近い高音質を一貫して再現する革新的なTHXテクノロジーを開発した。

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しかし、ホルマン氏の指揮下でアップルは、血流に適用されるノイズの「乱流」を測定する方法を模索している。情報筋によると、同社はプラークで詰まった動脈を血液が通過する際に発生する音を特定することで、心臓発作を予測できるソフトウェアとセンサーの開発を目指しているという。

アップルが自動車業界とヘルスケア業界の両方で機会を探ることに関心を持っているのは、故スティーブ・ジョブズ共同創業者のビジョンを超えて成長を再燃させる幅広い取り組みの一環だと考えられている。