AppleInsiderスタッフ
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調査会社カナリスは今週、この勢力交代に注目し、1月にiPhone 4Sが中国に上陸したことで、市場が米国を追い抜くことになったと述べた。2012年第1四半期では、世界のスマートフォン出荷台数の22%を中国が占め、米国は16%だった。
わずか1年前には立場が逆転しており、スマートフォン販売の22%を米国が占め、中国は16%でそれに続いていた。
スマートフォンの総出荷台数は前年比45%増の1億4,600万台となったが、米国での出荷台数は前年比わずか5%増にとどまった。中国では同時期に出荷台数が倍増し、米国を追い抜いた。
市場の変化をさらに示すものとして、Canalysは、スマートフォン販売上位10カ国のうち半数がアジア太平洋地域にあることを明らかにしました。アジア太平洋地域での出荷台数は、第1四半期に前年同期比81%という驚異的な増加を記録しました。
2012年第1四半期に中国に出荷されたスマートフォンのうち、iPhoneは19%を占め、市場シェア22%のサムスンに次ぐ第2位となった。第1四半期に中国で出荷されたスマートフォンの3分の2は中国製だった。
アップルにとって中国がいかに重要であるかは、同社の最新の四半期決算発表の電話会議で明らかになった。最高経営責任者のティム・クック氏は、2012年3月期の中華圏でのiPhoneの売上が前年同期の5倍に増加したことを明らかにした。
アップルの中国における成功はiPhoneだけにとどまらず、同社が誇る「ハロー効果」により、前四半期のMacの売上も前年同期比60%増となった。クックCEOは、同四半期の売上高が73億9000万ドルだった中国で、アップルがこれほど好調な業績を上げられたことは「信じられない」ことだと述べた。
「中国では膨大な数の人々が高所得層、いわば中流階級へと移行しています」と彼は述べた。「そして、これがアップル製品だけでなく、他社の製品に対する需要を生み出しているのです」
ドイツ銀行のクリス・ホイットモア氏が今週初めに発表した分析によると、中国におけるiPhoneの販売は「まだ始まったばかり」だという。同氏は、たとえアップルが世界最大の通信事業者である中国移動(チャイナモバイル)と提携しなくても、2013年には中国市場で3500万台のiPhone販売台数を達成すると見ている。