ARM CEO、インテルのスマートフォン・タブレット向け「メドフィールド」チップに感銘を受けず

ARM CEO、インテルのスマートフォン・タブレット向け「メドフィールド」チップに感銘を受けず

ケイティ・マーサルのプロフィール写真ケイティ・マーサル

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iPhoneやiPadに搭載されているAppleのカスタムチップのリファレンスデザインを供給しているARMの最高経営責任者は、Intelが新たに発表したスマートフォンやタブレット向けのチップは競争力があるとは考えていないと述べた。

ARMホールディングスのウォーレン・イースト最高経営責任者(CEO)は、今週開催されたコンシューマー・エレクトロニクス・ショーでロイター通信とのインタビューで、インテルの最新のAtomベースのモバイルチップは「十分に優れている」が、ARMのリファレンス設計には及ばないと語った。

「インテルは、携帯電話向けではない設計を採用し、文字通りそれらの設計を無理やり変えて、携帯電話にほぼ十分な電力性能の範囲内に収めた」と同氏は語った。

iPadの開発当時、Appleは当初Intelの低消費電力Atomプロセッサを採用していましたが、最終的にタッチスクリーンタブレットの動作にはAtomの効率が不十分であると判断しました。代わりに、AppleはARMの設計をベースにした独自のカスタムチップ、A4プロセッサを開発しました。

現在、ほとんどのモバイル デバイスが ARM の低消費電力、低コストのチップを搭載しており、Intel は、特に同社が長年支配してきた従来のコンピューティング分野と比べて、自社の存在が限られている市場に進出しようとしている。

CESにおいて、インテルはスマートフォンとタブレット向けに設計された新しいAtom Z2460「Medfield」プラットフォームを発表しました。モトローラ・モビリティとレノボも、インテルの新しいAtomモバイルプロセッサを搭載したデバイスを開発する計画を発表しました。

インテルがスマートフォンとタブレット市場での地位向上を目指す中、ARMは従来のコンピューティング市場におけるインテルの支配を揺るがそうとしています。これは、マイクロソフトの次期OSであるWindows 8が、ARMベースのプロセッサを搭載したマシンとの互換性を提供するためです。

昨年5月には、AppleがiPad 2やiPhone 4Sと同じA5プロセッサを搭載したMacBook Airの試作機を秘密裏に製作したという噂さえありました。テスト機の性能が「予想以上」だったため、Appleの関係者はその結果に感銘を受けたと言われています。