ロジャー・フィンガス
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スマートフォン分野におけるアップルのライバル2社、サムスンとLGは、年末にかけて初の折りたたみ式スマートフォンを発売する可能性があり、再設計された「iPhone 8」の「驚き」要素を弱める可能性がある。
サムスンは第3四半期にスマートフォンを発表する可能性が高いと、英字紙コリア・ヘラルドが情報筋から聞いた。計画されている端末は7インチタブレットに展開可能とされており、商業用としてはこれまで見たことのないものだ。
同社は8月頃に「折りたたみ式」の開発を完了したとされているが、折りたたみ式では使用前に携帯電話を広げる必要があるため、「折りたたみ式」の方が便利だと判断したという。ある情報筋によると、この変更は容易だったという。
製品は技術的には完成しているものの、複数の情報筋によると、サムスンは利益と市場性への懸念から、年内発売の決定を延期しているという。ただし、この決定は2月か3月にサムスン電子の幹部人事が行われた後に下されるはずだ。当初は12月に予定されていたが、韓国の朴槿恵大統領の政治スキャンダルへの関与疑惑により延期された。
情報筋の1人は、サムスン製携帯電話は第3四半期には約10万台しか販売されないだろうとコメントした。
LGも10万台から生産を開始する予定だが、別の情報筋によると、今年の第4四半期になるという。出荷は遅れる予定だが、LGはサムスンよりも2~3年先行しており、より先進的な技術を持っているとされている。
ヘラルド紙は、LGがこの技術をAppleやHuaweiなどの外部企業に提供する可能性があると報じた。もしそうだとすれば、Appleが今年中に折りたたみ式製品を発売する可能性は低いだろう。今秋発売予定の「iPhone 8」は、折りたたみ式ではなく、5.1インチまたは5.2インチの曲面OLEDディスプレイを搭載すると予想されている。
噂によると、ステンレススチール製の筐体を挟んだ「ガラスサンドイッチ」デザインを採用するという。これは折りたたみ技術とは相容れない。Appleは2018年、あるいはそれ以降まで待たざるを得ないかもしれない。