アップル、中国での売上増加に「これ以上ないほど満足」

アップル、中国での売上増加に「これ以上ないほど満足」

ウィリアム・ギャラガーのプロフィール写真ウィリアム・ギャラガー

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AppleのiPhoneシリーズ

これまでの売上減少、為替レートの上昇、米中間の貿易摩擦の激化を受けて、アップルのティム・クック氏は将来に明るい兆しがあると見ている。

火曜日に行われた2019年第3四半期決算発表で、CEOのティム・クック氏は、過去2四半期の両四半期において、中国からの売上高が好調に推移したと報告した。これは、iPhoneの販売低迷に関する同社のこれまでの警告と、その落ち込みによる影響を食い止めるための同社の取り組みを受けてのものだ。

「前四半期に中国で起こったことは、様々な要因が重なった結果です」とクック氏は述べた。「中国政府によるVAT引き下げという非常に大胆な景気刺激策が実施され、当社は価格設定の見直しも行いました。」

「当社は直営店で下取りとローンのプログラムを導入しました」と彼は続け、「また、一部のチャネルパートナーとも協力して取り組んできました。そして、この四半期を通して、Appleのエコシステム全体との関わりが拡大しているのを感じています」と語った。

クック氏は、iPhoneからMac、そしてサービスに至るまで、同社の主要カテゴリー全てにおいて中国での成長が見られたと述べた。「全てが前期比で改善しており、この結果、いや、進捗状況にこれ以上ないほど満足しています」

ルカ・マエストリ最高財務責任者(CFO)も下取りプログラムについて言及し、中国市場に限定した具体的な内訳は明かさなかったものの、アナリストに対し、前年比で下取り販売台数が5倍に増加したと述べた。また、6月までの3ヶ月間で中国本土でのAppleの売上が成長軌道に戻ったとも述べた。

クック氏はまた、Appleが中国から生産拠点を移転するよう圧力を受けていることについても言及し、同社の製品は基本的に「どこでも製造されている」と述べた。また、Appleは現在、米国での製造能力の増強に投資を強化していると述べた。