マイキー・キャンベル
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AppleのiPhone 6sも中国の禁止措置の影響を受けるモデルの一つだ。
中国の裁判所がクアルコムの特許を侵害しているとして特定のiPhoneに対して仮差し止め命令を出したことを受けて、アップルは金曜日、来週リリース予定のソフトウェアアップデートでこの問題を解決する予定であると発表した。
アップルはロイター通信に宛てた声明で、今週、中国福州市中級人民法院が下した「命令への当社の遵守に関する懸念に対処するため」、来週アップデートをリリースすると述べた。
「現在中国で提供しているiPhoneモデルに基づき、当社は規制に準拠していると考えています」とAppleは述べた。「来週初めに、中国のiPhoneユーザー向けに、本件で争われている2つの特許の軽微な機能を修正したソフトウェアアップデートを提供する予定です。」
クアルコムは今週初め、iOS 11を搭載して出荷されたiPhone 6sからiPhone Xまでの特定のiPhoneモデルに対する仮差し止め命令を勝ち取ったと発表した。同社は、Appleの前世代のモバイルOSが、写真のサイズ変更やタッチスクリーンでのアプリ管理をカバーする自社の知的財産権を侵害していると主張し、勝訴した。
チップメーカーは、Appleの最新のiPhone XSとXRに対して同じ特許を活用するつもりだが、Appleは、そのIPはiOS 12を実行しているiPhoneには適用されないと主張している。
AppleのiPhoneアップデートの詳細はまだ明らかにされていない。Appleは、侵害技術を組み込んでいない最新バージョンのiOSへのアップグレード方法を顧客に提供すると推測される。ユーザーがアップデートのダウンロードを強制されるかどうかは不明である。
アップルはコメント要請にすぐには応じなかった。
裁判所はクアルコムの主張を支持したが、iPhoneの禁止措置の執行には時間を要する。今週初め、 AppleInsiderへの声明でAppleは、判決後も全てのiPhoneモデルが中国で販売可能であると述べた。
「クアルコムによる当社製品の禁止は、世界中の規制当局から違法行為の調査を受けている同社による、またしても必死の行動です」とアップルは述べた。「当社は裁判所を通じてあらゆる法的手段を講じていきます。」
そのため、アップルは中国の裁判所に再審請求を提出しており、これにより差し止め命令の執行がさらに遅れることになる。