ロジャー・フィンガス
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トランプ大統領は2018年6月にウィスコンシン州のフォックスコン工場を視察した。| 画像提供:ブレンダン・スマイロウスキー/AFP/ゲッティイメージズ
フォックスコンは物議を醸しているウィスコンシン州の工場を2020年5月に稼働させる予定だとトニー・エバーズ州知事が今週語ったが、ディスプレイとネットワークハードウェアの工場は1,500人の雇用でスタートするのみだ。
CNBCによると、これでは2020年末までに総額40億ドルの優遇措置のうち2億7000万ドルの追加税額控除を確保するために必要な1820人の雇用には300人足りないことになる。同社は2018年の期限に間に合わず、州内で260人ではなくわずか156人を雇用した。また、2019年に2億2200万ドルと引き換えに要求された520人の雇用を達成できるかどうかはまだ不明だ。
同社は、2018年6月に会長テリー・ゴウ氏と米国ドナルド・トランプ大統領が工場の建設に着工した際に約束した水準である、従業員総数1万3000人に到達するまで2032年まで猶予がある。当時、スコット・ウォーカー氏が州知事だった。
フォックスコンは、時とともに計画を根本的に変更してきました。当初は2,000万平方フィート(約180万平方メートル)の液晶ディスプレイ工場を建設すると発表していましたが、現在はその20分の1の規模の複雑な工場を建設中です。65インチのテレビパネルの製造ではなく、より小型の液晶ディスプレイの製造に加え、サーバーやその他のネットワーク機器の組み立ても行う予定です。
4月に発表された暴露記事によると、ウィスコンシン州における同社の物件の多くは空きビル、あるいは他のテナントが入居しているビルだった。この進展の遅れは、ウィスコンシン州で大きな政治問題を引き起こしている。
フォックスコンはAppleの主要な組立パートナーであり、主に中国の工場でiPhoneなどのデバイスを生産している。ウィスコンシン州の工場がAppleへの供給に協力する可能性があるとの噂もあったが、その可能性は低いようだ。