マイキー・キャンベル
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あるアナリストによると、アップルは来年、現在の提携メーカーであるフォックスコン以外にもサプライチェーンを大幅に多様化し、iPhone、iPad、iPodの製造を他の台湾企業に委託する可能性があるという。
AppleInsiderに提供されたメモの中で、人脈の広いKGIのアナリスト、ミンチー・クオ氏は、Appleが今後もサプライヤーの多様化を続けると予想していると述べた。この取り組みは、ライバルのスマートフォンメーカーであるサムスンからの離脱に最も明確に表れている。
クオ氏は、有力候補として、ノキア、ソニー、レノボ向けの携帯電話の設計・製造経験を持つ台湾のコンパル・コミュニケーションズ、RIM(現ブラックベリー)向けのEMSサービスの老舗サプライヤーであるウィストロン、そして現在iPodのサプライヤーであるインベンテック・アプライアンスを挙げている。コンパルとウィストロンはいずれもアップルのサプライチェーンへの新規参入となる一方、インベンテックはiPod以外にも契約を拡大するだろう。
制作会社は契約受注の見込みにより利益が増加する見込みだが、交渉力と出荷の安定性が強化されるアップルが最大の勝者になるとクオ氏は見ている。
多様化により、Appleの現在の主要パートナーメーカーであるFoxconnとPegatronは悪影響を受ける可能性が高い。Pegatronは、Appleの次期iPhone製品ラインの刷新において主要な役割を担うと考えられており、いわゆる「iPhone Lite」の生産の最大75%を担う可能性がある。
「鴻海と和碩科技がiOSの新規受注や高級製品の露出を増やすのに苦労すれば、アップルに牽引されて急成長を遂げてきた時代は終わりを迎える可能性がある」とクオ氏は書いている。
Appleは5月、サプライチェーンをFoxconnからPegatron(iOS製品の主要サプライヤー)へ移行する計画があると報じられた。この動きは、2012年に傷や擦り傷のあるiPhone 5を出荷したFoxconnに関連するリスクを解消することが目的だったとされている。