スティーブン・シルバー
· 1分で読めます
今週出荷される iPhone XS と XS Max、そして近々発売される iPhone XR は、iOS が実行されておらず、ホスト デバイスが充電を必要として電源が入っている場合でも、特定の NFC カード トランザクションをサポートします。
Appleが9月21日と10月26日に発売予定の新型iPhone XSとXRシリーズの技術仕様を公開しましたが、その中に、両機種で初となる省電力機能を備えたExpress Cardが搭載されています。この機能により、新型iPhoneはiOSを介さずにNFC対応の決済を行えるようになります。
iPhone XSの仕様では、全モデルに「省電力機能付きExpressカード」が搭載されています。Appleが最近公開したiOSセキュリティガイドのアップデートでは、より詳しい情報が公開されています。
iPhoneの充電が必要なためiOSが起動していない場合でも、バッテリーにはまだExpress Card決済をサポートするのに十分な電力が残っている可能性があります。対応iPhoneデバイスは、Express Transitカードとして指定された交通系カード、およびExpress Modeがオンになっている学生証カードを使用することで、自動的にこの機能をサポートします。
さらに、セキュリティ ガイドでは、iOS 12 ではサイドボタンを押すと、バッテリー残量が少ないことを示すアイコンと Express カードが使用できることを示すテキストの両方が表示されると述べています。
「NFC コントローラは、トランザクションが触覚通知のみで示される点を除いて、iOS の実行時と同じ条件でエクスプレス カード トランザクションを実行します」と論文は続けます。
特に、ユーザーは低電力状態でのみパワーリザーブ機能にアクセスできるため、標準的なハードウェアのシャットダウン後はこの機能が利用できなくなります。
Appleは当初、「省電力機能搭載エクスプレスカード」を一部の国でのみ利用可能としていましたが、現在では世界中の仕様ページにその文言を追加しました。AtaDistanceの報道によると、 Apple Payエクスプレスカードは日本と中国で省電力機能搭載で利用可能であることが分かっていますが、他の国でも利用可能かどうかは不明です。Appleは1年前、 iPhone 8、iPhone X、Apple Watch Series 3でApple PayにFeliCaのグローバルサポートを追加しました。
この新機能は、参加教育機関が発行する交通カードや学生証をお持ちの方にとって大きなメリットとなるでしょう。省電力機能搭載のExpress Cardは、NFCカードの重要な物理機能である「電源不要」をiPhoneで実現します。これにより、ユーザーは交通機関に乗ったり、学生寮に入ったり、その他のNFCベースの取引を行う際に、デバイスの電源を気にする必要がなくなります。