ニール・ヒューズ
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Apple Maps は現在、iOS および OS X の専用アプリに限定されているが、Apple の新しい求人情報によると、同社が Web 上のクロスプラットフォームでマッピング サービスを提供しようとしていることが明らかになったため、状況は変わるだろう。
Appleの将来計画は、同社が先月掲載した「Maps JavaScriptエンジニア」募集広告で明らかになった。カリフォルニア州クパチーノにある本社を拠点とするこのフルタイムのポジションでは、「ウェブ上でマップをシームレスに動作させる」ウェブ技術の専門家を求めている。
当然のことながら、Apple は Web ベースのマップ サービスを「クロスプラットフォーム」ソリューションにすることを計画しているため、Web 開発のポジションには JavaScript に関する「深い知識」が求められます。
現在、AppleマップはiOS 6以降とOS X 10.9 Mavericks以降でのみ利用可能ですが、Webベースのマップサービスが実現すれば、MicrosoftのWindowsなど他のプラットフォームのユーザーも利用できるようになると思われます。Appleは既にiCloudサービスの多くや生産性向上スイート「iWork」をクロスプラットフォームのブラウザベースで提供しており、このような動きはそれほど驚くには当たらないかもしれません。
AppleはJavaScriptに加え、HTMLとCSSに精通した候補者も求めており、理想的な応募者は「優れたクライアントサイドWebアプリケーションのリリース実績」を持つ人です。この求人情報は、Benedict Evans氏によって最初に報じられました。
Appleは既にmaps.apple.comという地図サービス用のWeb URLを所有・使用していますが、現状ではブラウザ経由でApple Mapsにアクセスすることはできません。Appleはこれを利用して、ユーザーが他のユーザーや他のデバイスと地図データを共有できるようにしています。これにはOS XとiOS間のクロスプラットフォーム移行も含まれます。
今回の求人広告は、Appleが今年2度目の求人広告でマップサービスの将来計画を明らかにした事例となります。4月には、AppleInsiderがAppleマップに公共交通機関の情報を提供する計画を同社が発表したことを初めて報じていました。
Apple Mapsの大幅な改良は、来週開催される年次開発者会議(WWDC)で発表される次世代iOSおよびOS Xの主要機能になると広く予想されています。クロスプラットフォームのウェブアクセスや公共交通機関に加え、クラウドソーシングによる交通情報、屋内位置情報の追跡、そして米国各地を走行するAppleのマッピングバンによるより詳細なFlyover「ストリートビュー」データなどが追加される可能性があります。