ケイティ・マーサル
· 1分で読めます
従業員を骨身を削って働かせているとよく言われるアップル社は現在、残業代の支払いを避け、公正な労働時間を与えるために技術者の分類を故意に誤ったとされる集団訴訟の対象となっている。
訴状によると、ウォルシュ氏のような従業員に管理職のような肩書きを与えるだけで、アップルは彼らを好きなだけ呼び出しても残業代を支払う必要がなくなるという。実際の業務はネットワークの設置と保守に過ぎないにもかかわらずだ。ウォルシュ氏は12年間の在任期間中、どこへ行くべきかについて一切の権限を持たなかっただけでなく、真の経営陣と現場スタッフから明確な許可を得る必要があった。
Appleは、一見すると独自の役職を数百も創出したとされているが、実際には同じ役割の微妙なバリエーションに過ぎず、従業員が行動を起こしてより良い賃金や労働条件を求めることを困難にしている。高度な役職を与えられたとされる従業員も、結局のところ、より一般的な役職の従業員と同じ仕事をしているのだ。
「一例としては、『ネットワーク エンジニア』という役職名の前に『シニア』という説明を付けているが、実際にはそのようなネットワーク エンジニアは全員同じ作業を行っている」と、ウォルシュ氏の弁護士であるブルーメンタール & ノードレハウグは主張している。
訴状によると、労働条件自体は特に過酷だった。公式には1日8時間の勤務が予定されていたものの、ウォルシュ氏はしばしば「夜遅くまで」ネットワークを維持するよう指示され、一日中待機状態にあり、多くの電話は午後11時以降や週末にかかってきた。ウォルシュ氏は多くの場合、映画鑑賞など、通常は中断できない余暇を諦めざるを得なかっただけでなく、医師の診察や食事といった必要不可欠な業務さえも延期せざるを得なかった。
訴訟を通じて集団訴訟としての地位を求めているウォルシュ氏は、アップルに対し、ネットワークエンジニアを適切に分類するだけでなく、技術者に食事の時間を与えなかった1日当たり2時間分の賃金相当を含む、残業代を支払われなかった人々に補償金を支払うよう求めている。
アップルは進行中の訴訟についてほとんどコメントしておらず、ウォルシュ氏の争いについても沈黙を守っている。