ロジャー・フィンガス
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Appleは新たな音楽ストリーミングサービスを開始する準備を進める中で、Spotifyなどのライバルに無料プランを廃止するよう音楽レーベルに圧力をかけていると言われている。このことが米国司法省の調査の対象となっているようだ。
The Vergeは複数の情報筋を引用し、司法省当局がAppleのビジネス慣行について音楽業界の幹部に既に聴取を行っていると報じた。特に、AppleがSpotifyとのライセンス契約を更新しないようレコード会社を説得するために、Appleの影響力を利用しているのではないかという懸念が高まっている。SpotifyはSpotifyに無料で音楽配信を許可している。さらに、Appleはユニバーサル ミュージック グループがYouTubeから楽曲を削除した場合、YouTubeの音楽ライセンス料を支払うと申し出たとされている。
「ティム・クック氏に至るまで、彼らは熾烈な競争を繰り広げている」と情報筋の1人は語ったと伝えられている。
無料の代替手段を抑制すれば、Appleの今後のサービスにとってプラスになる可能性はあるが、こうした行動は司法省から反競争的とみなされる可能性がある。先月初めには、Appleがすでに同じ問題に関して欧州委員会の調査を受けている可能性があるとの報道があった。
過去の報道によると、Appleは新サービスでアーティストの独占契約を獲得したいと考えており、最近まで業界標準の月額10ドルを下回る料金設定を推進していた。しかし、レコード会社は難色を示しているようで、おそらく会員数の増加だけでは会員1人あたりの収益の減少を補えないのではないかと懸念しているようだ。
Appleは早ければ6月8日に開催される世界開発者会議(WWDC)で発表を行う可能性がある。このサービスがどのようなものになるかについては、iTunesの名称を引き継ぐと予想され、iTunes Storeの市場シェアを徐々に侵食しつつあるオンデマンドストリーミングの世界へのAppleの最初の本格的な進出となること以外、ほとんど何も分かっていない。