アップルのデザイナー、ジョニー・アイブが英国への帰国を検討しているとの噂

アップルのデザイナー、ジョニー・アイブが英国への帰国を検討しているとの噂

サム・オリバーのプロフィール写真サム・オリバー

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アップルの主任デザイナー、ジョニー・アイブ氏は、約3000万ドルのストックオプションを現金化しようとしており、母国イギリスへの帰国を検討していると言われている。

タイムズ・オブ・ロンドン( TUAW経由、有料記事)によると、アップルの工業デザイン担当上級副社長であるアイブ氏は、2008年に「ゴールデンハンドカフス」オプション付与を受けた。それ以来、その額は大幅に増加し、アイブ氏の利益は米ドルで3,000万ドルに達する可能性がある。

アイブ氏の総資産は約1億2800万ドルとされ、英国サマセット州に約400万ドル相当の家を所有している。自宅からカリフォルニア州クパチーノにあるアップル本社までの距離が、アイブ氏とアップルの取締役会の「対立」の原因となっていると言われている。

報道によると、アイブ氏と妻のヘザー氏は、双子の息子たちの教育のため、イギリスへの帰国を検討しているという。しかし、匿名の友人によると、アイブ氏がカリフォルニア本社を去れば、アップルはアイブ氏の現在の地位を維持できなくなるという。

アイブ氏はAppleの主任デザイナーであり、iPod、iPhone、iPadといった象徴的な製品を生み出し、同社の成功の重要な要素として称賛されることが多い。昨年7月、フォーチュン誌はアイブ氏をテクノロジー業界で最も優れたデザイナーに選出した。

アップルの広報担当者はタイムズ紙に対し、3000万ドルのオプション付与についてはコメントしないとした。アイブ氏がイギリスに戻る意向があるという噂は「憶測」に過ぎないとした。

アイブ氏のアップルにおける将来に関する疑問は、同社の最高経営責任者(CEO)であるスティーブ・ジョブズ氏が健康上の理由で休職すると発表したわずか1か月後に浮上した。アイブ氏はアップルでの日常業務には関与しておらず、最高執行責任者(COO)のティム・クック氏に任せているものの、オバマ大統領とシリコンバレーの著名人らによる会合には出席した。アイブ氏は先週木曜日に56歳の誕生日を迎えた。