ケイティ・マーサル
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野村の投資アナリストの調査によると、RAZR で得た成功を取り戻すために何年も苦戦してきたモトローラは、間もなく携帯電話業界から完全に撤退する可能性があるという。
しかし、中国企業による買収の話は「古臭い話」であり、買収企業がモトローラの事業を立て直す方法を理解していない限り実現する可能性は低いとアナリストは指摘する。むしろ、このアメリカ企業は2008年の「非常に厳しい」時期を乗り越えた後に初めて黒字化を達成する可能性が高い。
モトローラは既に苦境に立たされていると言われており、2007年第4四半期には、携帯端末の売上高が前年同期比で38%減少したと報告しました。これは、長期的には成長を続けると広く認められている業界とは対照的です。エド・ザンダー氏が四半期半ばにモトローラのCEOを退任したのも、業績悪化が一因とみられています。
モトローラ部門の業績が急落した主な理由は、個々のデバイスへの重点化にあると理解されている。ウィンザー氏によると、モトローラはソフトウェアとプラットフォーム全体を無視することで、実質的にノキアに2年間のリードを与えてしまったという。
研究者は、これは他の携帯電話メーカーにも当てはまる傾向だと見ている。サムスンやソニー・エリクソンといった他の大手携帯電話メーカーも、モトローラの弱点を突くことが予想される。まだ規模は小さいものの、業界調査ではAppleもiPhoneによってモトローラから市場シェアと影響力を奪っていると指摘されている。
Appleにとって、モトローラとの提携は、自社製携帯電話を開発するという決断を正当化するだけのものだった。ROKR E1音楽携帯電話は、扱いにくいハードウェアと機能制限のあるiTunesソフトウェアの両方で失敗に終わり、Appleのスティーブ・ジョブズCEOは苛立ちを募らせたと伝えられている。彼はモトローラを迂回し、ROKRが店頭に並ぶ前からCingular(現AT&T)とApple製携帯電話の開発について協議していた。
それ以来、モトローラはさまざまな音楽ソフトウェアを搭載したROKRシリーズを独自に開発し続け、今月のコンシューマー・エレクトロニクス・ショーで第8世代のE8が発表された。