サムスン、ギャラクシー・ネクサスの差止命令を覆すCAFCの決定の審査に異議を申し立て

サムスン、ギャラクシー・ネクサスの差止命令を覆すCAFCの決定の審査に異議を申し立て

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先週末、サムスンは米連邦巡回控訴裁判所に、ギャラクシー・ネクサスの販売差し止めを求める前回の裁判所の却下について、アップルが合議体による全面審査を受けるべきでない理由を説明した文書を提出した。

ロイター通信によると、アップルがCAFCの判事9人全員による再審理(en balc)を要請したことに対する回答は、10月に3人で構成される合議体によって却下されたサムスン製スマートフォン「Galaxy Nexus の販売差し止め請求に関するものだ。アップルは2012年6月に初めてサムスン製スマートフォンに対する差し止め命令を勝ち取っている。

サムスンは最新の申立書において、全員合議制による審理に反対し、統合検索特許の侵害とiPhone販売への損害との因果関係をAppleが証明できなかったため、再審理は不要であると主張している。さらに、Galaxy Nexusの販売期間中にiPhoneの市場シェアに回復不能な損害を被ったことをAppleが証明できなかったと主張している。

「仮にGalaxy Nexusの販売が全てiPhoneの販売に回っていたとしても(多くのメーカーが競合するAndroidスマートフォンを315機種も販売していたことを考えると、その可能性は極めて低い)、Appleは2012年第1四半期に米国スマートフォン市場で最大でわずか0.5%のシェアしか獲得できなかっただろう」と提出書類には記されている。「市場シェアのわずか0.5%の喪失は『微々たるものだ』」

サムスンは、全員合議による再審理は不当であると結論付けた。

最高裁大法廷は、合議体の簡潔かつ正確なクレーム解釈を再検討すべきではなく、Appleは、特定の特許に特有なクレーム解釈を大法廷で審理した前例を示さない。Appleは下級審において、合議体の解釈が要求するように「デバイス内の全てのモジュールが異なるアルゴリズムを使用しなければならない」場合、侵害を主張して勝訴することはできないと認めているため、Appleは本案審理における勝訴の可能性を立証できず、仮差止命令を取り消す決定について更なる審理を行う必要はない。

いずれにせよ、Galaxy Nexus の禁止は Apple にとって小さな勝利となるだろう。なぜなら、Samsung はその後数カ月の間に、同社の最新主力製品である Galaxy S III など、さらに高度な携帯電話を多数リリースしてきたからだ。