新しい写真には、オリジナルのiPhoneを作成するために使用されたプロトタイプボードが写っている

新しい写真には、オリジナルのiPhoneを作成するために使用されたプロトタイプボードが写っている

ロジャー・フィンガスのプロフィール写真ロジャー・フィンガス

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2007年型iPhone用のAppleのオリジナル開発プロトタイプ基板の写真が公開され、iPhoneの内部構造を詳細に明らかにした。

The Vergeによると、このユニットはエンジニアリング検証テスト(EVT)用のサンプルで、主にiPhoneのソフトウェアとワイヤレス技術、例えばMac OS XからDarwinカーネルの移植作業に携わるスタッフを対象としていたという。これらのスタッフは製品の最終形態を知らなかっただろうし、ボードの一部のバージョンには写真のような画面がなく、外付け部品やRCAディスプレイが必要だったと言われている。

基板上の要素の多くは、30ピンコネクタ、SIMカードスロット、Wi-FiおよびBluetoothアンテナなど、最終的に最終製品に組み込まれる部品を表しています。音声通話のテスト用のRJ11電話ジャックや、プロセッサおよびベースバンドチップにアクセスするための2つのミニUSBコネクタなど、独自のものもあります。

アプリケーションプロセッサはSamsung K4X1G153PCで、SamsungメモリとARM1176JZFを組み合わせてiPhone OSを実行します。また、4GBのSamsung NANDストレージも搭載されています。このストレージは取り外し可能なので、カードを交換することでソフトウェアの変更をテストできます。

NAND カード。

NAND カード。

見た目とは異なり、ホーム/メニューボタンは実際にはディスプレイの左側に配置されています。電源ボタンと音量ボタンも基板上にありますが、電源を入れようとするとAppleロゴが表示されるだけです。2006年と2007年のiPhone開発時には、エンジニアはより高度なコマンドアクセスが可能だったはずです。

2006年のiPhoneプロトタイプボード

分解レイアウトにより、プロトタイプのデバッグや変更が容易になりました。例えば、DIPスイッチを使えば、信号を異なる経路でルーティングできます。

珍しい点としては、ボードを最新のコンピューターに接続すると、iTunes がそれを復元が必要な iPhone として検出するという点です。

アップルは最終的に2007年6月29日に第一世代のiPhoneを発売した。同社はその後のモデルに向けてより小型のテストボードに移行し、場合によっては覗き見をブロックするセキュリティシールドを組み込んだと言われている。