ノキアとの合意のタイミングはアップルにとって「好ましい結果」を示唆している

ノキアとの合意のタイミングはアップルにとって「好ましい結果」を示唆している

ニール・ヒューズのプロフィール写真ニール・ヒューズ

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新たな和解の結果、AppleはNokiaに一時金と継続的なロイヤルティを支払うことになるが、あるアナリストは、合意のタイミングから判断すると、Appleが有利な結果を交渉できたことがうかがえると見ている。

UBSインベストメント・リサーチのアナリスト、メイナード・ウム氏は、3月に米国国際貿易委員会がAppleに有利な判決を下したことで、Appleはノキアとの交渉において有利な立場にいた可能性があると見ている。この早期の勝利により、Appleはノキアが予想していたよりも有利なロイヤリティ契約をノキアと締結できた可能性がある。

3月、ITCはAppleがNokiaが保有する5件の特許を侵害していないとの判決を下した。これは、両社が互いに複数の特許侵害を主張する、両社間の広範な法的紛争における予備的な判決であった。

しかし4月、ITCのスタッフもノキアを支持する立場を表明し、アップルにとって後退を招いた。ITCの職員は、ノキアがアップルの特許を侵害したとは認定しないよう勧告した。

ノキアがアップルと合意に達し、両社がITCへの申し立てを取り下げたことで、この法廷闘争は今週終結した。ノキアはこの合意により、アップルから一時的な支払いに加え、継続的なロイヤルティ支払いを受けることになる。

ウム氏は火曜日の投資家向けメモで、ノキアとアップルは、業界のクロスライセンス契約の慣例に従い、契約金額については口を閉ざす可能性が高いと述べた。しかし、アップルがノキアに支払う一時金はおそらく数億ドルに達するだろうと同氏は考えている。

アップルがノキアとの紛争に関連して賠償責任基金を積み立てていたという推定に基づき、ウム氏は、この和解はiPhoneメーカーにとってさらに有利になる可能性があると述べた。例えば、アップルはノキアとのライセンス契約に伴う潜在的なコストの増加を見込んで「過大に積み立てていた」可能性があり、和解によって何年も続くと予想されていた法廷闘争を回避することで訴訟費用も削減できる。

UBSインベストメント・リサーチは、今回の和解により、アップルは四半期ごとに1株当たり約6セントの利益を得ると予測している。同社はAAPL株の「買い」推奨を維持し、12ヶ月後の目標株価を510ドルと据え置いた。