ティム・クック氏、iPhone補助金の高額化に対する通信事業者の懸念を軽視

ティム・クック氏、iPhone補助金の高額化に対する通信事業者の懸念を軽視

ニール・ヒューズのプロフィール写真ニール・ヒューズ

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アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)は火曜日、同社が世界最高のスマートフォンを作る努力を続ければ、通信事業者は顧客にiPhoneを提供し続ける意欲を持ち続けるだろうとの考えを示した。

クック氏の発言は、同社の四半期決算発表の電話会議で、Appleと通信事業者との関係について問われたことに対する回答として行われた。最近、一部の通信事業者は、競合するAndroidベースのスマートフォンと比較して、iPhoneに関連する高額な補助金の支払いに不満を表明している。

「結局のところ、キャリアは顧客が買いたいものを提供したいのです」とクック氏は火曜日に述べた。「ですから、アップルにとって最も重要なのは、世界最高の製品を作り続けることです。」

CEOはさらに、通信事業者が支払う補助金の総額は、通信事業者が携帯電話加入者から徴収する月額料金と比較すると「かなり少額」であると指摘した。そして、iPhoneやその他のスマートフォンを補助金付きの価格で提供するために、通信事業者は顧客を24ヶ月契約に縛り付け、その費用を回収して利益を上げている。

2年間の新規契約を結ぶとiPhoneは無料で入手できるが、携帯電話会社が端末価格を下げるために提供している補助金のおかげで、iPhoneの平均販売価格は600ドル以上のままである。

しかし、iPhone は競合するスマートフォンに比べて補助金コストが高いかもしれないが、iPhone の解約率(一定期間内に通信事業者を離れる顧客の数を表すために無線通信業界が使用する用語)は低いともクック氏は指摘した。

クック氏は、iPhoneユーザーはキャリアへの忠誠心が高いだけでなく、iPadなどのタブレット端末を所有する傾向も強いと述べた。そのため、iPhoneユーザーは、通信事業者が移行を進めている新しい共有データプランを採用する可能性が高いと彼は考えている。

最後に、クック氏は、Appleのエンジニアリングチームがキャリアパートナーと緊密に連携し、データ処理の最も効率的な方法を見つけようとしていることも指摘した。彼は、データ使用量と帯域幅の混雑という点において、iPhoneは市場で最も効率的なスマートフォンだと考えていると述べた。

「我々は最高の製品を作ることに注力するつもりだ」とクック氏は述べた。「そして通信事業者は顧客にそれを提供するために非常に意欲的になると思う」