マイキー・キャンベル
· 1分で読めます
当初アップル側が躊躇していたものの、アラバマ州議会議員は今週同社から全面的な支持を得て、提案されている差別禁止法案に最高経営責任者(CEO)のティム・クック氏にちなんで名付ける計画を進めている。
アラバマ州で唯一、同性愛者であることを公表している州議会議員、パトリシア・トッド氏は、LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)の教師や州職員に対する差別を禁止する数年前に提出された法案に、クック氏の名を付け加える予定だとロイター通信が報じている。トッド氏はこの問題を何度も議会に持ち込んでおり、来年3月にも再び法案を提出する予定だ。
トッド氏によると、このアイデアはアラバマ州出身のクック氏がアラバマ名誉アカデミーに選出された後に生まれたという。受賞スピーチでクック氏はLGBTコミュニティの権利向上のための行動を訴え、故郷アラバマ州の進歩の遅さを、人種的・ジェンダー平等をめぐる米国の長年の闘いに例えた。
そのわずか3日後、ブルームバーグに掲載されたエッセイの中で、クック氏は「ゲイであることを誇りに思う」と公言した。親しい人や友人には自身のセクシュアリティをオープンにしているものの、公にカミングアウトすることは難しい決断だったとクック氏は語った。
トッド氏は記者団に対し、来年アラバマ州議会が始まったら、反差別文書にクック氏の名前を載せる予定だと述べた。トッド氏の計画を聞いたアップルは、同社関係者から懸念の声が上がったことから、完全には賛同していないようだ。トッド氏はクック氏の名前を外すことに同意したが、最終的には今週、ゴーサインが出た。
「ティムは、トッド州議会議員が反差別法案に彼の名前をつけたいとおっしゃったことを光栄に思っており、もし誤解があったとしたらお詫び申し上げます。私たちは長年にわたりLGBTの権利を支援してきました。すべての州が職場における平等をすべての人に受け入れることを願っています」とアップルは声明で述べた。
地元紙AL.comは、アップルの法務責任者ブルース・シーウェル氏が自ら電話をかけたと別途報じた。
「彼は深く謝罪し、アップルを論争から守ろうとしていた従業員がいたと述べました」とトッド氏は語った。「彼は『我々はこれを100%支持することをお約束します』と言いました」