フォックスコン会長、他のアップルサプライヤーがベトナムで労働者を密輸していると非難

フォックスコン会長、他のアップルサプライヤーがベトナムで労働者を密輸していると非難

マルコム・オーウェンのプロフィール写真マルコム・オーウェン

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アップルの組み立てパートナーであるフォックスコンはベトナムでの従業員獲得競争に対処しなければならず、鴻海の劉若英会長はライバル企業が自社の従業員を引き抜いていると非難している。

Appleが中国国外への生産拠点拡大を進める取り組みの一環として、Foxconnをはじめとする企業はベトナムでの事業拡大や新規事業の立ち上げを進めている。しかし、Foxconnはこうした動きの犠牲になりつつあるようだ。

鴻海の劉永会長は土曜日、メディアに対し、ライバル企業がベトナムに進出する中での苦戦について語ったとブルームバーグが報じている。サプライチェーン上の競合企業は、ベトナムのフォックスコンの拠点近くに施設を開設し、労働者を引き抜き、既存の知識とスキルのプールから利益を得ようとしているとされている。

劉氏は具体的な企業名を挙げることは避けたが、「この動きは容認されるべきではない」と主張した。

フォックスコンは現在ベトナムで約6万人を雇用しており、今後1、2年でその数を「大幅に」増やす計画だと会長は述べた。

アップルはサプライヤーと協議し、中国以外での生産量を増やそうとしているが、この動きは、すでにサプライチェーンに含まれているベトナムなど他の国での製造にも影響を及ぼすことになるだろう。

6月には、中国のコロナウイルスに対するゼロトレランス措置によるサプライチェーンのさらなる混乱を避けるため、アップルがiPadの生産をベトナムに移管したと報じられた。