米国とEU、欧州発の航空便への携帯電話とタブレットの持ち込み禁止を見送る

米国とEU、欧州発の航空便への携帯電話とタブレットの持ち込み禁止を見送る

ロジャー・フィンガスのプロフィール写真ロジャー・フィンガス

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米国と欧州連合の当局者は、ヨーロッパ発の航空便に搭乗する旅行者がAppleのiPadやMacBookなどの機器を機内に持ち込むことを禁止しないことを決定したと報じられている。

BBCによると、この決定はブリュッセルで航空への脅威について議論した4時間にわたる会議の後に下された。米国は以前、トルコ、モロッコ、ヨルダン、エジプト、アラブ首長国連邦、カタール、サウジアラビア、クウェートからの渡航者に対する携帯電話とタブレットの持ち込み禁止措置の拡大を検討していた。

当局者らによると、米国とEUは航空会社に対する脅威に対処するための代替措置を検討しているという。

改造されたノートパソコンを使った爆弾計画の可能性について懸念が高まっていたものの、具体的な脅威は公表されていない。英国も同様の禁止措置を6カ国に課した。

欧州の禁止措置を拒否する理由は不明だが、飛行機の貨物室にこれほど多くのリチウムイオン電池をまとめて保管することへの懸念があるのか​​もしれない。万が一火災が発生した場合、乗務員が対応に苦慮する(そもそも対応できない)ため、致命的な被害につながる可能性がある。

毎日大西洋を渡るビジネス客や観光客の数を考えると、このような禁止措置は混乱を招く可能性もある。電子機器の検査を義務付ければ、ヒースロー空港、スキポール空港、テーゲル空港といった空港で既に混雑している状況がさらに悪化し、7~8時間のフライト中に仕事をしたり、少なくとも娯楽を楽しみたい人々から多くの苦情が寄せられるだろう。

中東でも同様の苦情が出ているが、欧州の交通量は無視できないほど大きく、米国にとって間接的な脅威にしかならないと考えられる。