Chrome 94ベータ版はMetalを使用してグラフィック処理を改善します

Chrome 94ベータ版はMetalを使用してグラフィック処理を改善します

マルコム・オーウェンのプロフィール写真マルコム・オーウェン

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Google は、macOS 上の Metal を使用してグラフィック処理機能を向上させるために Chrome への WebGPU API の導入をテストしており、ベータ 94 ではメディア処理を支援する新しい WebCodecs API も試用中です。

Chrome ベータ版 94 には、Google が macOS やその他のデスクトップ プラットフォーム、そして Android 向けの今後の正式リリース版で導入を予定しているいくつかのアップデートが含まれています。最新のベータ版では、主に 2 つの主要な方法でグラフィック処理を改善するシステムに変更が加えられています。

WebCodecs APIの追加により、「低レベルコーデックAPI」が導入され、高速なビデオエンコードとデコードを必要とする「新興アプリケーションをより適切にサポート」できるようになります。例えば、ゲームストリーミングサービスは、このシステムを活用することで、ネットワークCPUコストの増加なしに低レイテンシを維持できます。

WebCodecs APIは、ブラウザに既に含まれているあらゆるメディアコンポーネントを軽量な方法で利用できるようにするため、プログラマーの作業を簡素化します。これには、ビデオおよびオーディオのエンコーダーとデコーダー、生のビデオフレームの処理、画像デコーダーが含まれます。

Chome 93 でのオリジン トライアルを完了した後、WebCodecs はベータ版でデフォルトで有効になっています。

WebGPUは、WebGLおよびWebGL2グラフィックスAPIの後継として位置付けられている別のAPIです。この新しいAPIは、「GPUコンピューティング」などの最新の処理機能へのアクセスを提供するとともに、パフォーマンスの面でより優れ、予測可能性も向上しています。

Google によれば、WebGPU は、以前の API が画像描画用に設計されていたため、他の計算タスクに再利用するには「多大な努力」が必要であったため、改善されたものであるとのことです。

Metal、Vulkan、Direct3D 12 を公開するこの API は、GPU でのレンダリングと計算に最新のグラフィック機能を利用できます。その利点としては、リソース管理と作業準備の分離、OS API と同様に機能するパイプライン状態、そしてレンダリングタスクの前にグラフィックスドライバーが準備作業を実行できるようにする Biding グループなどが挙げられます。

WebGPU は Chrome 94 でオリジン トライアルを開始したばかりですが、Google は Chrome 99 までにユーザーに出荷されることを期待しています。