ロジャー・フィンガス
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あるアナリストは、アップルの自動運転車技術の実験は、単純なプラットフォームの作成から方向転換し、完全に自社設計の車両へと戻る可能性が高いと主張している。
「Appleは『あらゆるAIプロジェクトの母』として自動運転に投資しているが、まだ自動車への参入は約束していない」と、グッゲンハイムのロバート・シルハ氏はAppleInsiderが入手したレポートで述べている。「しかし、Appleのビジネスモデル全体が垂直統合型制御に基づいていると見ているので、Appleがモジュール型AIをサードパーティに販売する可能性は低いだろう。むしろ、Appleは今後2年間で全面的に参入するか撤退するかを予想しており、技術革新の波とTAM(有効市場規模)の規模の大きさを考えると、全面的に参入すると考えている」
アップルは2015年には自社製自動車の開発に取り組んでいたと見られていましたが、2016年後半に方向転換し、プラットフォームに注力するようになりました。同社は中国の滴滴出行(Didi Chuxing)などの企業と提携し、配車サービス市場への進出を検討していると噂されています。
本格的な自動車への回帰は、アップルが自社のエコシステムをコントロールしたいという従来の願望を満たす一方で、新たな障害も生み出す。例えば、アップルは多くの専門家を起用しているものの、自動車設計に関してはまだ新進気鋭の企業であり、テスラのようなEV専門企業だけでなく、既存の自動車メーカーすべてと競争しなければならない。また、生産能力がないため、いずれにしてもパートナーを見つける必要がある。
さらに、Appleははるかに長いアップグレードサイクルに適応し、サポートインフラを拡充する必要もあるだろう。自動車メーカーは数十年にわたって自動車の部品やサポートを提供することが多いのに対し、AppleはMacなどの電子機器をわずか7年で「陳腐化」と宣言する。