AppleInsiderスタッフ
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複数の報道によると、アップルの最高経営責任者(CEO)スティーブ・ジョブズ氏は先週、同社のストックオプションのバックデートについて連邦捜査官の尋問を受けた。
ジョブズ氏は先週、サンフランシスコ連邦ビルに「弁護士に囲まれながら」インタビューのために到着したと、クロニクル紙は報じている。しかし、会談に詳しい関係者は、ジョブズ氏が何を質問され、何を言ったのかという具体的な内容を明らかにすることを拒否した。
当局にとって特に重要なのは、2001年にジョブズ氏に付与された750万株のオプションが2ヶ月遡って付与されたことである。昨年12月、アップルは、社内規定に基づき報酬を承認するための取締役会が開催されたことを示す文書が後に改ざんされたことを認めた。
クロニクル紙は火曜日の報道で、事情に詳しい人物の話として、昨年12月に解雇されたアップルの弁護士ウェンディ・ハウエル氏がアップル経営陣の指示で偽造文書を作成したと伝えた。
当局が問題視しているのは、同様に日付が誤っていた6,400件以上のストックオプション付与である。アップルは先月、偶然に付与されたオプションの大部分について8,400万ドルの費用を計上すると発表したが、この件に関する社内調査ではジョブズ氏や現経営陣の他のメンバーによる不正行為は確認されなかったと主張した。
しかし、アップルは、調査の結果、ストックオプション付与の会計、記録、報告に関する元役員2名の行動について深刻な懸念が浮上したと述べている。クロニクル紙によると、アップルは調査対象を自社の法務部門に絞った。同社の元法務顧問であるナンシー・ハイネン氏は5月にアップルを退職した。
進行中の連邦捜査に奇妙な展開を見せる中、クロニクル紙は、アップルに対する政府の捜査で主任連邦検察官を務めていたクリス・ステスカル氏が来月サンフランシスコ連邦検事局を退任し、フェンウィック・アンド・ウエスト法律事務所のホワイトカラー犯罪部門を率いると報じた。同紙によると、アップルはフェンウィック・アンド・ウエスト法律事務所の顧客であり、ハイネン氏の夫であるデニス・デブロック氏は同事務所のパートナー弁護士である。
ジョブズ氏と連邦捜査官との会談は、サンフランシスコの法律系新聞「ザ・レコーダー」が最初に報じた。