ブラジル最高裁、アップルが「iPhone」ブランド名を使用できるかどうかを判断へ

ブラジル最高裁、アップルが「iPhone」ブランド名を使用できるかどうかを判断へ

マイク・ピーターソンのプロフィール写真マイク・ピーターソン

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クレジット: IGP Electronica

ブラジルの最高裁判所は、アップルが同国で「iPhone」の商標を使用できるかどうかを決定する予定だ。

アップルは、2000年に「iPhone」の商標を登録し、2012年に同ブランド名で複数のAndroid端末を製造したブラジルの企業IGBエレクトロニカとの長年にわたる商標紛争に苦しんでいる。2018年の下級裁判所の判決は、両社に同名称の使用を認めた2013年の判決を支持するものだった。

IGBエレクトロニカは2020年初頭、下級裁判所の判決を不服として控訴しました。現在、ブラジルの最高裁判所は、たとえIGBが先に商標登録していたとしても、Appleが「iPhone」商標を使用できるかどうかの判断を下す予定です。

「ある企業が別の企業から誠意を持って提出された商標を主張することを認めることは、創造性を罰し、自由競争を歪め、ブラジルの知的財産当局を無視することになる」とIGBの弁護士イゴール・マウラー・サンティアゴ氏は要請書の中で述べた。

この攻防は、IGBがグラディエンテ・グループの名で2012年にIPHONEブランドのAndroidスマートフォンを多数製造して以来、続いている。これがきっかけとなり、両社が名称の独占権をめぐって争う紛争が勃発した。

一方、Appleは、国立工業所有権機関(INPI)が係争商標を付与すべきではなかったと主張している。この商標は2000年に出願されたものの、「iphone」という名称が付与されたのは、Appleが初代iPhoneを発売した後の2008年だった。

地元の法律事務所マウラー・アドボガドスによれば、アップルはメキシコ、カナダ、米国などの国々で「iPhone」ブランド名を取得するために「商業取引」を行ってきたが、これらの地域ではアップルより先に既存の企業がその名称の商標を申請していたという。

ブラジルの最高裁判所がいつこの事件を審理し、判決を下すかは不明だ。