司法省:スティーブ・ジョブズからのメールは、アップルが電子書籍の価格を不当に吊り上げようとしていたことを示唆している

司法省:スティーブ・ジョブズからのメールは、アップルが電子書籍の価格を不当に吊り上げようとしていたことを示唆している

マイキー・キャンベルのプロフィール写真マイキー・キャンベル

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出典: AllThingsD

米司法省によると、アップルの共同創業者の故スティーブ・ジョブズ氏が当時ニューズ・コーポレーションの最高経営責任者(CEO)だったジェームズ・マードック氏に送った電子メールには、アップルがiBookstoreで販売する電子書籍の価格を市場リーダーのアマゾンよりも高く設定しようとしていたことが示唆されている。

この電子メールは、司法省がアップルに対して今後予定している独占禁止法訴訟の裁判所提出書類で初めて言及されたが、AllThingsDによって本日全文が公開され、司法省がどのように訴訟を進めようとしているのかを垣間見ることができた。

上で見たように、この電子メールは、司法省が事実認定書類の中でこの手紙を引用した際に示唆したほど、非難に値するものではないかもしれない。

司法省のメモからの抜粋:

「Apple と協力して、12.99 ドルと 14.99 ドルで本当の主流の電子書籍市場を作り上げることができるかどうか試してみましょう。」

ジョブズ氏は、ハーパーコリンズを所有するマードック氏にこのメモを書いた。この大手出版社をAppleのiBookstoreに賛同させようとしたのだ。しかし、長文のメールの一部として読むと、この断片的な部分は、Appleが共謀して電子書籍の価格をAmazonが設定した実勢価格よりも高く設定していたという司法省の主張にとって、やや重要性が薄れているように思える。

「Amazonはこれらの本を9.99ドルで販売している。もしかしたら彼らの言う通りで、12.99ドルでも失敗するかもしれない。しかし、提案した価格で試してみるつもりだ。より高い価格では試すつもりはない。なぜなら、全員が失敗すると確信しているからだ。」

一方、Apple社はこれらの主張を否定し、電子書籍業界は2010年にiBookstoreが立ち上がって以来、実際には繁栄してきたと主張している。

「当社は2010年にiBookstoreを導入し、消費者に幅広い電子書籍の選択肢を提供し、革新的な新機能を提供することで、電子書籍市場の変革に貢献しました」とアップルの広報担当トム・ニューマイヤー氏は火曜日に語った。

双方は6月3日に行われる裁判官裁判でそれぞれの主張を述べる予定。