サム・オリバー
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マイクロソフトの主要ハードウェアパートナーであるレノボは、物議を醸しているマイクロソフトのオペレーティングシステム「Windows 8」を搭載した小型タッチスクリーンデバイスの需要不足を理由に、8インチのWindowsタブレットを米国市場から撤退させると、中国企業レノボは水曜日に発表した。
PC Worldによると、レノボは米国消費者の10インチと12インチの大型Windowsタブレットへの「強い関心」を受け、引き続き米国で販売する。8インチモデルの在庫は南米とアジア市場に振り向けられる。
「他の市場、特にブラジル、中国、日本では、ThinkPad 8の需要が非常に高く、これらの市場での需要増加に対応するため、ThinkPad 8の在庫を調整しています。ThinkPad 8の市場需要に変化があれば、戦略を見直す予定です」と、レノボの広報担当者レイモンド・ゴーマン氏は同誌に語った。
アップルのiPad miniは、スマートフォンと小型タブレットの両方に消費者を投資させようとしているタブレットメーカーにとって、特にタブレットとほぼ同じ大きさのディスプレイを備えたいわゆる「ファブレット」の人気が高まる中で、厳しい競争を強いている。
レノボの動きを導いたのと同じ市場環境が、マイクロソフトが自社製の小型タブレットをリリースしない決断を下した原因かもしれない。ワシントン州レドモンドに本社を置く同社は、今月初めにARM搭載の「Surface Mini」を発表すると広く予想されていたが、結局実現しなかった。しかし、新型Surface Pro 3のユーザーマニュアルに記載されている記述から、小型版は開発後期に廃案になったことが窺える。
レノボのニュースは、新CEOサティア・ナデラ氏の下で変革を目指すマイクロソフトにとって、暗い一ヶ月となった状況をさらに悪化させるものとなった。同社は今週初め、ノキア部門で約1万2500人、その他の部門で約5500人の人員削減を発表した。
更新:金曜日の報道を受けてウェブサイトに掲載した声明の中で、レノボは小型画面の Windows タブレットの米国市場から撤退するつもりはないと明言した。
今後も、様々な画面サイズのWindowsデバイスを市場に投入していきます。今年の年末商戦期には、8インチタブレットと10インチタブレットを発売予定です。モデル構成はお客様のご要望に応じて変更します。ThinkPad 8は米国での販売を終了し、Miix 8インチは完売しましたが、メディアで報道されたように小型画面のWindowsタブレット事業から撤退するわけではありません。つまり、米国市場と米国以外の市場の両方で、8インチと10インチのWindowsタブレットを引き続き販売していきます。