アップル、BETを名誉毀損で訴える

アップル、BETを名誉毀損で訴える

スラッシュ・レーンのプロフィール写真スラッシュレーン

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iTunesを運営するアップル社は、人気テレビシリーズ「アメリカン・ギャングスター」でテキサス州在住の2人を「殺人者」と誤って描写したとして、バイアコムとその姉妹テレビネットワークであるBETを相手取って起こされた新たな名誉毀損訴訟で共犯者として告発された。

水曜日に米国テキサス州南部地区連邦地方裁判所に提出された13ページの訴状は、有罪判決を受けたシカゴのギャングリーダー、ラリー・フーバーの写真(ヒューストン在住のジェームズ・プリンスとトーマス・ランドルも写っている)が、3人を殺人犯と呼ぶ音声字幕とともにBETシリーズと連動して繰り返し放映されたと主張している。

「広告番組では、プリンス氏とランドル氏がラリー・フーバー氏と並んで写っている写真が、二人の許可なく放映され、ナレーターが二人を「殺人者」と発言した」と訴状には記されている。「プリンス氏もランドル氏も、殺人罪はもちろんのこと、いかなる重罪でも有罪判決を受けたことはない。」

訴状によると、2007年10月10日に放送された「アメリカン・ギャングスター」のエピソード「ラリー・フーバーとギャングスターの弟子たち」では、この写真が少なくとも3回以上使用されたという。その後、このエピソードはiTunes Storeでデジタル販売されており、Appleもこの件に関与している。

「このような明らかに虚偽で、扇動的かつ中傷的な出版物は、私の依頼人個人と彼らが活動する事業分野の評判を物質的に、かつ大幅に傷つけた」とヒューストン在住の二人の男性の弁護士ウォーレン・M・フィッツジェラルド・ジュニア氏は書いている。

プリンスとランドルは、このエピソードのCM放送前にBETと親会社であるバイアコムに連絡を取り、この部分に虚偽かつ名誉毀損的な情報が含まれていることを伝え、番組から自分たちの出演を取り消すよう要請したと証言している。報道によると、両局はこれを拒否したという。

2人は現在、裁判で決定される金額の懲罰的損害賠償、訴訟中は当該エピソードの再放送や販売を禁じる仮差し止め命令、そしてバイアコム、BET、アップルによる将来の再放送や販売を禁じる永久差し止め命令と拘束命令を求めている。