ケイティ・マーサル
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同紙は大和総研のアナリストの発言を引用し、北京政府はそうした機能を備えた携帯電話をまだ承認しておらず、アップルのiPhone製造パートナーであるフォックスコンは現在、W-CDMAとWi-Fiチップを無効にしたモデルを中国移動に出荷開始する許可を待っていると伝えた。
Cellular News ( CNet経由)によると、この奇妙な要求は競争上の懸念によるものだという。中国移動は中国が開発したTD-SCDMA方式を用いて3Gネットワークを構築していると考えられているため、3G機能を無効にすることで、ユーザーがデバイスのSIMロックを解除して、W-CDMAをサポートするネットワークを持つライバルの中国電信に乗り換えるのを阻止したいと考えている。
「アップルは世界中の通信事業者に標準化された製品のみを提供していることを踏まえると、中国本土市場向けにiPhoneのモデルをカスタマイズすべきではない」とBNPパリバのアナリスト、フレデリック・ウォン氏はポスト紙に語った。
中国移動は、機会があればiPhoneのSIMロックを解除しようとする消費者の傾向を熟知している。市場調査会社In-Statは今年初め、同社のネットワーク上に40万台のSIMロック解除されたiPhoneが流通していたと報告した。これは当時生産されたiPhoneの約10%に相当する。
Cellular Newsはレポートの中で、中国市場がAppleにもたらす広範な市場機会を強調した。先進的なスマートフォンが依然として比較的少数のユーザーをターゲットにしている米国とは異なり、中国市場は消費者主導のエンターテイメント志向の巨大なビジネスである。
同誌は、「中国のモバイルユーザーがスマートフォンを購入する主な理由は、エンターテインメントとモバイルインターネットアプリケーションへのアクセスだ」と述べている。インスタット社の推計によると、同地域で販売される携帯電話の20%は4,000人民元(533米ドル)以上で、潜在的なiPhone購入者は2,800万人に達する。