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ニーダム・アンド・カンパニーのアナリストらは、アップル・コンピュータ社のBoot Campソフトウェアが米国のPC市場シェアをほぼ3倍に拡大する可能性があるという新たな調査結果を受けて、同社の株価を「ホールド」から「買い」に引き上げた。
「これほどの規模で増加すれば、Appleの国内市場におけるシェアはほぼ3倍、世界全体では75%増加することになる」とアナリストのチャールズ・ウルフ氏は述べた。「一見小さな割合に思えるかもしれないが、それでもAppleの現在の国内市場におけるシェアをはるかに上回るものだ。」
アップルは今年初め、次期バージョンのMac OS Xオペレーティングシステムにソフトウェアを搭載し、Intel Macでライバルのマイクロソフト社のオペレーティングシステムも実行できるようにする計画を発表した。このソフトウェアは現在「Boot Camp」というコード名で呼ばれており、パブリックベータ版として利用可能となっている。
ニーダムの調査では、Mac で Windows が実行できることが、いわゆる「ハロー効果」を大幅に高める可能性があることも示されており、iPod を所有する Windows ユーザーの 20 % 以上が、乗り換える意向を示している。
「Appleにとって朗報なのは、2001年10月の発売以来、世界中で5000万台以上を売り上げているにもかかわらず、当社の調査ではWindowsユーザーにおけるiPodの普及率がわずか13.6%だったことです」とウルフ氏は付け加えた。「当社の長期予測では、iPodを含むすべての音楽プレーヤーの米国における普及率は、2010年から2012年の間に50%に達すると見込んでいます。」
それでも、アナリストは、調査で予測されたMacの市場シェア拡大は、単独で実現するものではないと警告している。「それを現実のものとするのはAppleの責任だ」とウォルド氏は述べた。「Apple Storeはこの取り組みにおいて極めて重要な役割を果たす可能性があると我々は考えている。Apple Storeには多くのWindowsユーザーが訪れており、一部の推計によると、来店客の少なくとも半数に上るという。」
ニーダム氏はアップル株の目標価格を90ドルとしている。