· 1分で読めます
映画業界内の情報筋がVariety.comに語ったところによると、長編映画のダウンロードを提供する Apple Computer の iTunes Music Store のバージョンは、遅くとも今年末までにデビューする予定だという。
報道によれば、アップルの最高経営責任者(CEO)スティーブ・ジョブズ氏もこの協議に参加しており、当初は全作品を9.99ドルの定価で販売することを提案したが、スタジオ側はきっぱりと拒否したという。
「最も人気のあるコンテンツを、それほど人気のないコンテンツより高く設定する能力を失うような立場には置かれてはならない」と、交渉に近いスタジオ幹部はバラエティ誌に語った。
アップルはこれまで、オンラインダウンロードに対して、音楽トラック99セント、テレビ番組1.99ドルといった標準料金を請求してきた。
報道によれば、Apple が旧作と新作を区別するために 9.99 ドルから 19.99 ドルまでの価格設定を認める可能性がある兆候があるという。
しかしながら、この報道によれば、映画業界内の情報筋は「遅くとも今年末までに iTunes ムービーストアがデビューするだろう」と予想しているという。
「どのスタジオもデジタル配信を幅広く展開したいと考えており、その一環としてアップル社の存在が非常に重要であることは誰もが承知している」とスタジオ幹部は語った。
アナリストたちは、AppleがiTunesサービスを通じて映画のダウンロード機能を導入するのは時間の問題だと考えている。しかし、パイパー・ジャフレーのアナリスト、ジーン・マンスター氏は、Appleはそれほど急いではいないと述べている。
「最終的にはiTunesで長編映画も配信されるようになると予想していますが、現時点では当社にとって最優先事項ではないと考えています」とマンスター氏は最近、顧客に語った。消費者はDVDやオンデマンドで、見たい映画を簡単に見つけることができると同氏は指摘する。
「アップルがテレビ番組に注力しているのは、長編映画とは異なり、テレビ番組を提供することで消費者と放送局にとって明確な価値提案ができるからです」とアナリストは述べた。「消費者にとって、番組のエピソード(あるいはシーズン全体)を見逃した場合、DVDの発売を待たない限り、iTunesでしか視聴できません。放送局にとってのメリットは、これがオリジナルテレビ番組を収益化する新たな手段となることです。」