ロジャー・フィンガス
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米連邦裁判所は金曜日、アップルのインターネットソフトウェアおよびサービス担当上級副社長エディー・キュー氏が、同社とクアルコムとの継続中の法廷闘争の一環として証言する判決を下した。
ブルームバーグによると、ミッチェル・デンビン判事は、キュー氏の現在の役割では訴訟とは無関係であるというアップル側の主張を却下した。
アップルとクアルコムは、アップルが昨年1月に米国で10億ドルの訴訟を起こして以来、国際的な法廷闘争に巻き込まれている。
クアルコムは11月にキュー氏に対する証言を求める訴訟を起こしており、2007年にiPhoneがAT&T独占販売として発売された際にキュー氏はアップル側の主要交渉者の一人であったことから、同幹部は確かに重要人物であると主張している。
キュー氏は、COOのジェフ・ウィリアムズ氏、マーケティング責任者のフィル・シラー氏、ハードウェア責任者のジョニー・スルージ氏とともに、尋問を受けるApple幹部のリストに加わることになる。4月、Appleとクアルコムは、CEOのティム・クック氏の証言録取を6月27日に行うことで合意していた。
両社は複数の法域にまたがる激しい法廷闘争に巻き込まれており、アップルはクアルコムが「独占力」を濫用して過剰なライセンス料を請求していると主張している。クアルコムは特許侵害を主張する一連の訴訟でこれに対応している。
一方、規制当局はクアルコムの過去の取引を精査しており、例えば2018年1月には欧州連合がアップルとの5年間のチップ独占契約をめぐって12億3000万ドルの罰金を科した。
この紛争は法廷外で解決される可能性を示唆している。クアルコムは最近、アップルをなだめる可能性のある、より有利なライセンス条件を発表した。アップルが携帯電話モデムの唯一のサプライヤーをインテルに切り替える可能性もあるため、この件は大きなリスクを伴う。