AppleInsiderスタッフ
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海外の報道によると、鴻海精密工業の登録商標であるフォックスコン・エレクトロニクスは、デジタル音楽プレーヤーとしても機能する初の携帯電話を製造する契約をアップル・コンピュータと締結した。
同紙は、当初の製造注文が約1200万台だったと述べる以外、携帯電話や両社間の契約に関する詳細は何も明らかにしなかった。
同報道によると、FoxconnはAppleの3番目のノートパソコン製造業者としての役割も担い、1月までに出荷開始予定の15インチMacBook Proの生産をまもなく開始する予定だという。
Appleの13インチMacBookを製造しているASUSは、Foxconnとの契約締結による影響を受けないと報道されている。しかし、これまでAppleの15インチおよび17インチMacBook Proの唯一の供給元であった台湾のQuanta Computerに、今回の契約が何らかの負担となるかどうかは不明だ。
ターゲットを狙うアナリスト
アップルの1,200万台の受注は、投資会社パイパー・ジャフレーが9月に発表した調査レポートの予測と一致している。レポートの中で、アナリストのジーン・マンスター氏は、アップルが今後4~6ヶ月以内に「iPhone」を発売し、初年度の販売台数が800万台から1,200万台になると予想している。マンスター氏はその後、カリフォルニア州クパチーノに本社を置くアップルは、市場動向を綿密に考慮して発売時期を決定している可能性が高いと述べた。
過去12カ月間、ウォール街の他の数社も、アップルがデジタル音楽プレーヤーとしても機能する携帯電話を近々発売するだろうとの予想を表明してきた。
UBSインベストメント・リサーチのベン・ライツェス氏は、年間8億台を超える携帯電話市場への参入によってAppleが大きな利益を得られると最初に示唆した人物の一人だった。その後、アメリカン・テクノロジー・リサーチ、メリルリンチ、バンク・オブ・アメリカ、シティグループ、プルデンシャルなど、複数のアナリストがライツェス氏に賛同した。
アップルブランドの携帯電話機に強い確信を持つアナリストの一人が、アメリカン・テクノロジー・リサーチのアナリスト、ショウ・ウー氏だ。同氏は9月に、この端末は生産ユニットとしてほぼ完成に近づいていると語っていた。
「デザインはiPod nanoのようなキャンディーバー型で、3色展開となる(正確な色は不明だが、アップルの現在のiPodとMacのカラースキームに似た、黒、白、プラチナカラーになると思われる)」と、同氏は顧客向けのメモに記した。
プルデンシャルのアナリストらも、iPod携帯電話構想に関する調査結果を発表し、10月のレポートで、アップルは当初2つのモデルを発売する予定だと述べている。1つはスマートフォンで、キーボード、ビデオ、音楽機能が一体化されており、もう1つは音楽機能のみの薄型モデルとなる。
アップルにとって、秘密はすでに明らかになっている
一方、アップルはここ数ヶ月、携帯電話事業の秘密保持を異例にも緩めている。最高経営責任者(CEO)のスティーブ・ジョブズが同僚たちにこのプロジェクトについてペラペラと喋っているのが聞こえた後、最高財務責任者(CFO)のピーター・オッペンハイマーはアナリストらが集まった電話会議で「ええ、取り組んでいますよ」とほぼ即答した。
もちろん、同社は「iPhone」の商標を何度も申請している。