AppleCareのメモでは、iPhone 4の受信に無料のバンパーは提供されないと強調されている

AppleCareの担当者宛ての社内メモとされる文書には、同社が「無料のバンパーで顧客を満足させているわけではない」と従業員に明確に書かれており、端末の左下隅を掴まないように顧客にアドバイスするよう指示されている。

Boy Genius Reportが入手したとされるこの文書は、先週同社が発表した声明と同じ内容となっている。Appleは顧客に対し、iPhone 4の左下隅を握る際に、金属バンドの黒い帯の両側を覆うような持ち方を避けるよう勧告している。

しかし、同社はまた、受信問題の緩和に役立つとしている保護用の「バンパー」を無料で配布していないことをAppleCareの担当者に伝えるために強い言葉を使った。

「当社は無料バンパーで顧客を満足させているわけではありません。顧客に無料バンパーを約束しないでください」とメモには書かれている。

この情報は、iPhone 4で受信障害を経験したユーザーのために、Appleが保護用バンパーを無償配布する可能性があるとの憶測を受けてのもの。アナリストのショウ・ウー氏は、Appleがバンパーケースを無料で配布する可能性は同社にとって「最悪の」シナリオだと考えていると述べた。

先週、Appleは携帯電話を間違った向きで持つと接続に問題が発生すると発表しました。実際、AppleCareのサポート文書とされる資料には、昨年発売されたiPhone 3GSを右下側で持たないようにと担当者にアドバイスが記載されています。

「特定のエリアでは、ほぼすべての携帯電話を握ると受信状態が悪くなります」と文書には記されている。「これはiPhone 4、iPhone 3GS、そして私たちがテストした他の多くの携帯電話にも当てはまります。ワイヤレスの世界では、これは避けられない事実です。」

また、iPhone 4のワイヤレス性能はAppleがこれまでに発売したどの端末よりも優れており、テストではiPhone 3GSよりも全体的なパフォーマンスが優れていることが示されています。しかし、このドキュメントにはソフトウェアによる修正の可能性については何も記載されていません。