アップル、デジタル画像特許をめぐりコダックを反訴

アップル、デジタル画像特許をめぐりコダックを反訴

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コダックがiPhoneに侵害されていると考える画像関連の特許をめぐってアップルを提訴したことを受け、アップルもコダックを相手取って特許関連の訴訟を米国際貿易委員会に起こし反撃した。

先週提起された訴訟は、コダックの複数のカメラがアップルが保有する特許を侵害していると主張している。訴訟で名指しされたカメラは以下のモデルである。

  • Z915
  • Zシリーズ: Z950、Z1085 IS、Z1485 IS
  • Mシリーズ: M340、M341、M380、M381、M530、M550、MI033、MI093 IS
  • Cシリーズ: C142、C180、C182、C190、C913
  • コダック スライス
  • ビデオカメラ: Zi6、Zi8、Zxl、Zx3 PLAYSPORT

Appleの訴訟において具体的に引用されているのは、米国特許第6,031,934号(「被写体特性評価のためのコンピュータビジョンシステム」)と特許第RE38,911号(「変更可能なパラメータ制御を備えた画像処理チェーンによるモジュール式デジタル画像処理」)である。Appleはまた、カリフォルニア州北部地区連邦地方裁判所に民事訴訟を提起し、これら2つの特許の侵害を主張している。

アップルの反訴は、コダックが1月に提出した訴状に対する反論である。訴状では、アップルのiPhoneが画像のプレビューに関する特許を侵害していると主張していた。コダックはITCに1件、ニューヨークの連邦地方裁判所に1件の訴訟を起こし、さらにリサーチ・イン・モーションのBlackBerry端末も特許侵害にあたるとしている。

2月、ITCは、iPhoneの輸入禁止を求めるAppleに対するコダックの訴えを正式に調査することに同意した。注目を集める訴えの大半は審議対象とされるため、この動きは予想されていた。

Appleの反訴は、ITCに提出された多数の訴訟の一つである。今月初め、ITCはAppleがHTCに対して提出した、Google AndroidおよびWindows Mobile搭載端末における特許侵害を主張する訴訟を調査することに同意した。

アップルはノキアを提訴しており、フィンランドの携帯電話メーカーからも提訴されている。ITCは両社の特許侵害の申し立てを調査することに同意した。

エラン・マイクロエレクトロニクスは、同社が保有するマルチタッチ特許を侵害したとして、ITCに対しApple製品の輸入と販売を禁止するよう要請した。エランは、Appleが同社の技術を「故意に」使用したと非難している。ITCはエランの主張を追及するかどうかをまだ決定していない。