マイキー・キャンベル
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ポルシェの名高い911カレラとカレラSの最新モデルは、Android Autoがシュトゥットガルトの好みから外れて重要な車両情報を抜き出しすぎるため、Apple CarPlayとCarPlayのみをサポートしています。
他の自動車メーカーと同様に、ポルシェもユーザーが選択できるコネクテッドインフォテインメントのオプションとしてAndroid Autoを組み込むオプションがあったが、最終的にはGoogleのデータ収集傾向を理由にそれを断念したとMotor Trendが報じている。
公式広報では言及されていないものの、ポルシェはAndroid Autoの利用規約に基づき、991/992の車載診断ユニット(自動車業界ではOBD2)から収集した生データをGoogleに引き渡すことに消極的だった。理由は不明だが、インターネット検索大手のGoogleはメーカーに対し、車速、スロットル開度、水温と油温、エンジン回転数、その他のシステム詳細に関する指標へのアクセスを許可するよう要求している。
それに比べると、AppleのCarPlayの要件ははるかに緩やかです。Appleは車両のPCMに問い合わせて車両が動いているかどうかを確認するだけです。これは、OEMメーカーが車載オーディオ/ビデオ統合に本格的に取り組み始めた数十年前に採用された、単なる安全上の配慮です。
半世紀も前の、テールハッピーなリアエンジン2+2設計の性能を改良するために莫大な資本を費やした(修正したと言う人もいる)ポルシェが、そのすべてをグーグルマップやパンドラと交換することに躊躇するのは理解できる。
Motor Trend誌はGoogle独自の電気自動車プロジェクトに言及しているが、これは重工業の経歴を持たないテクノロジー企業にとって、まさに一大プロジェクトと言えるだろう。GoogleがAndroid Autoをトロイの木馬のように利用し、既存の自動車メーカーから情報を収集し、そのデータを自社の競合プロジェクトに利用するとしたら、とてつもなく大胆な行為と言えるだろう。しかし、可能性としてゼロではないだろう。Android自体を、巨大企業の肩に担がれた模倣OSと捉える人も多い。
いずれにせよ、シュトゥットガルトの伝説的な高性能車への参入はアップルが決定し、グーグルは撤退した。他の自動車メーカーがポルシェの新たな道を辿るかどうかは、まだ分からない。