iPad miniの分解により、Appleは43%の粗利益率を達成

iPad miniの分解により、Appleは43%の粗利益率を達成

マイキー・キャンベルのプロフィール写真マイキー・キャンベル

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出典: IHS iSuppli(AllThingsD経由)

IHS iSuppli のアナリストは、週末に行われた Apple の新型 iPad mini の分解調査で、基本の 16GB Wi-Fi のみのモデルの製造コストが約 188 ドルであることを発見した。つまり、このデバイスは配送コストなどの変動要因次第で 43 パーセントの粗利益率を生み出す可能性があるということだ。

Apple の 188 ドルの部品表 (BOM) と製造コストを、低価格帯の 16GB Wi-Fi バージョンの 329 ドルという価格と比較すると、このユニットは高価格帯で同社に 43 パーセントの利益をもたらしていると結論付けられる。

AllThingsDが報じた分解調査では、32GB と 64GB のモデルではストレージに Apple がそれぞれ 15.50 ドルと 46.50 ドルの追加コストを負担していることも判明し、これらのモデルの利益率はそれぞれ 52 パーセントと 56 パーセントに達した。

テストユニットに搭載されていたフラッシュメモリは韓国の半導体メーカーHynix製、システムメモリは日本のエルピーダ製であることが判明しました。これらの部品は以前はSamsungから調達されていましたが、Appleはサプライチェーンの多様化を進め、より小規模なメーカーも含めるようにしているようです。これは最近のiPhone 5にも見られる動きです。

同社は、構成可能なメモリオプションに加え、miniの7.9インチディスプレイと関連部品のコストが約80ドルで、総部品コストの約43%を占めると試算した。LGディスプレイとAUオプトロニクスから調達されるパネルはGF2技術を採用しており、製造上の課題により単価が上昇したと以前に報じられていた。IHSのアナリスト、アンドリュー・ラスワイラー氏は、薄型ディスプレイの生産が正常化すれば価格は下がるだろうと述べている。

ラスウェラー氏は、Cirrus Logicのオーディオシリコン、STMicroelectronicsの加速度計、Broadcom製のチップを搭載した村田製作所が組み立てた無線通信パッケージなど、他のiOSデバイスで見られる通常のチップのラインアップがminiにも採用されていると指摘した。